大野将平選手「大野将平であるために2連覇という証明が必要だった」メダリストインタビュー

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東京2020オリンピックの柔道73kg級で金メダルを獲得し、リオ2016大会から2連覇を達成した、大野将平選手。混合団体から一夜明けてインタビューに応じ、試合を終えた今の気持ちと、今後への思いを語りました。

大野将平選手「大野将平であるために2連覇という証明が必要だった」メダリストインタビュー

リオ2016大会から2連覇、今はどのようなお気持ちですか?

2連覇を達成したら「喜びが大きくて、気持ち的に楽になるのかな」と予想していたんですけど、あまり苦しさや辛さが取れていないです。「まだやるべきことがあるのか、この重荷が取れるのは現役を引退した時だけなのか」と感じました。今後、柔道人生を続けていくかは一度休んで考えていきたいですが、続けるのであれば、この辛さと苦しさはつきものなのかなと思ってしまいますね。

試合後、「自分が何者か証明できた」というコメントがありましたがどういう思いでしたか?

大野将平という柔道家が大野将平であるために、この2連覇という証明が必要でした。2013年に井上康生監督体制となって、初めて世界チャンピオンになって今年で9年です。73kg級という階級を引っ張ってこられたと、2連覇したことで胸を張って言えます。この73㎏という階級での連覇は、亡くなった古賀稔彦先輩でも成し遂げることのできなかったことなので、誇らしく思っています。勝ち切れたのは一言「我慢」。それだけです。

大会を通じて他の選手もメダルを獲得しましたね。

一緒にやってきた高藤直寿選手や永瀬貴規選手は、リオ2016大会では銅メダルでしたが、腐らず5年間やってきました。この東京2020大会で金メダルを獲得した2人の方が私よりも凄いと思います。さらに、若い阿部一二三選手、ウルフ・アロン選手という3年後のパリ2024大会を狙えるようなスター選手が出てきましたし、やはり井上監督の指導力がすごいなと感じます。個人戦の結果としては良い成績が出せたので、(退任する)井上体制の良い締めくくりができたと感じています。

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混合団体で銀メダルを獲得した日本代表
混合団体で銀メダルを獲得した日本代表

今後は柔道とは、どのように向き合っていかれますか?

井上監督に「連覇をするのは誰かの真似をすることでは成し遂げることはできない」とアドバイスをもらっていたので、自分自身の道を歩んできましたし、これからはもっと答えのない、空気を掴むような作業になってくると思います。少しゆっくりしたら考えたいと思います。

柔道競技、オリンピック前半が無事に終了し、おかげで最高となる好成績を残すことができました。今後もオリンピックだけではなく、柔道という競技の強さ、美しさを感じながら見ていただければ嬉しいです。