国際オリンピック休戦センター理事会で世界平和の実現呼びかけ

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2021年6月2日、橋本聖子 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)会長がオンライン形式で開催された国際オリンピック休戦センター(IOTC)理事会に理事として初めて出席し、東京2020大会を通じた世界平和の実現に向けた人類の取り組みの強化を訴え、具体的なプロジェクトの進展について報告しました。本理事会への出席及び報告は、橋本会長が同理事へ就任したことに伴うものであり、トーマス・バッハ 国際オリンピック委員会(IOC)会長が同理事会の議長を務めました。橋本会長からは、一昨年12月に国連総会で採択された「オリンピック休戦決議」と大会延期による対象期間の変更、平和への願いを込めて選手達が署名を行う「オリンピック休戦ムラール」、及び、リオデジャネイロ大会を上回る規模で東京2020大会に難民選手団が参加予定であること、また「ピース折り鶴」プロジェクトの進捗について報告しました。

IOTC理事会における橋本会長の報告

橋本会長は「新型コロナウイルス感染症という見えない敵との戦いが続く中、我々は世界平和という理想にはまだ遠い現実に生きておりますが、東京2020大会が成功裡に開催されれば、人類の平和への祈りを体現する成果となるものと確信しております」と述べ、東京2020オリンピック休戦プログラムの活動状況について報告しました。

国際連合(国連)総会におけるオリンピック休戦決議の採択については、2019年12月に国連総会で採択された「スポーツとオリンピック精神を通じた平和でより良い世界の構築」に係る決議につき、大会延期に伴う対象期間の変更が2020年7月に再度採択されたと述べました。

また、休戦ムラールについて、東京都内の杉やヒノキを使用した休戦ムラールを選手村ビレッジプラザに設置する予定であることを伝えました。

難民選手団については、東京2020大会ではリオデジャネイロ2016大会に続き、難民選手の参加を予定しており、IOC、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、日本政府等との間で、鋭意準備を進めている旨を報告しました。

そして、「ピース折り鶴」プロジェクトについて、「折り紙で作る鶴は、昔から日本で平和のシンボルとされ、みんなで鶴を折りながら平和を祈る活動が各地で行われています。横浜市や川越市でのピース折り鶴の取り組みに加え、成田空港では日本で古くから特別な舞台に使われ続けている檜と折り鶴を使用したモニュメントを製作します」と述べ、空港の到着ゲートに設置し、東京2020大会での「おもてなし」の舞台となる予定であることを紹介しました。

報告の最後に、橋本会長は「平和の祭典であるオリンピックの理念を、具体的な形で実現しようとするIOTCの取り組みは、東京2020大会における平和への祈りに重なります。このIOTC理事会での、思いを同じくする多くの方々との心のこもったやりとりを通じて、東京大会での平和への祈りが、より強く大きな力となって、世界に発信されることを期待しております」と述べ、世界平和のための連携強化を訴えました。

国際オリンピック休戦センター(International Olympic Truce Centre)とは

IOTCは、ギリシャと国際オリンピック委員会(IOC)の共同イニシアチブとして2000年7月に設立。平和の原則を促進するオリンピック・ムーブメントを具体的な取り組みとして実践。理事会は世界各国の有識者で構成されており、会長はIOC会長のトーマス・バッハ氏、副会長は元ギリシャ首相のジョージ・A・パパンドレウ氏と元ギリシャ雇用・社会保護大臣のファニ・パリ・ペトラリア氏。(IOTC HPより抜粋)