橋本聖子会長が「プライドハウス東京レガシー」訪問

プライドハウス東京のメンバーと記念撮影する橋本聖子会長
プライドハウス東京のメンバーと記念撮影する橋本聖子会長

プライドハウスが始まったバンクーバー2010オリンピックでは、選手団団長

プライドウィークである2021年4月27日(火)、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)の橋本聖子会長が「プライドハウス東京レガシー」を訪問しました。

「大臣時代、国会でもプライドハウスに関する質問を受けましたし、ずっと訪問したいと思っていました。今日は実現できてとてもうれしい」という橋本会長の挨拶のあと、LGBTQなどのセクシュアル・マイノリティに関する情報発信を行う、ホスピタリティ施設を設置し、多様性に関する様々なイベントやコンテンツの提供を目指すプロジェクト、プライドハウス東京代表の松中権さんが、プライドハウスの概要を説明しました。

特に「バンクーバーオリンピックからプライドハウスが始まった」という話から、橋本会長は、「バンクーバーオリンピックの時は日本選手団の団長を務めていました。スポーツに何ができるかの転換期だと感じました」と記憶をたどり、「多様性と調和が大きなテーマである今大会で、多くの人とともに行動し、取り組んでいきたい」と語り、1時間の対話が始まりました。

プライドハウス東京代表の松中権さんと肘タッチ
プライドハウス東京代表の松中権さんと肘タッチ

安心安全な居場所をつくりたかった

当日、橋本会長を出迎えたのは、代表の松中さんをはじめとしたプライドハウス東京のリーダーたち9人。

「安心安全な居場所をつくりたかった」と、松中さんが「プライドハウス東京レガシー」を常設にした理由を説明。それぞれのリーダーからも、「LGBTQにとっては、スポーツという世界が最後の壁と言われています。心理的安全性の高い大会にするために、協力したい」(祝祭・スポーツイベント・ボランティア担当の杉山文野さん)、「誰もが安心して楽しめるスポーツを。そのためにスポーツ団体との連携に協力してほしい」(アスリート発信担当の野口亜弥さん)、「メディア向けの勉強会の開催に協力したい」(ウェルネスサポート担当の向坂あかねさん)、「河瀬(直美)監督のレガシームービーにもぜひLGBTQもとりあげてほしい」(文化・歴史アーカイブ担当の五十嵐ゆりさん)、「企業のアライ(Ally、LGBTQを理解し支援する人)育成プログラム(人)に協力してきた、パートナー企業の方にも広げてほしい」(教育、多様性発信担当の鈴木茂義さん)、「ユースとのプロジェクトを進めているので、影響力のあるアスリートを紹介してほしい」(居場所づくりを担当する荒木順さん)、「パリや北京にもバトンを渡したい、そのサポートをお願いします」(仕組みづくりを担当する薬師実芳さん)など、それぞれが今までやってきたことや、今後の希望が熱く語られました。

続けて発言したレガシー運営を担当する前田邦博さんの「コロナ禍でいろいろ制限がある中でも、これまで1000人を超える来場者を迎えています。IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長からも祝福のメッセージをいただきました。橋本会長にもぜひ!」との依頼には、「バッハさんの隣に置いていただけますか?」と橋本会長がすかさず返答、メンバーから拍手が沸きました。

プライドハウス東京の8チームのリーダーたちと意見交換
プライドハウス東京の8チームのリーダーたちと意見交換

LGBTQの理解は東京2020大会が転機、となるような行動を

最後に、「『多様性と調和』の中の大きな一本の柱として『性の多様性』について発信してほしい」と松中さんから要望があり、橋本会長は、「実際悩んでいる選手も見てきましたし、友人の中にはカミングアウトしてからパフォーマンスを最大限に発揮できるようになった人もいます。自分の性への悩みが枷(かせ)になって本来持っているパフォーマンスを出せないことがある。周りが理解することが重要だと感じてきました。今後のオリンピック・パラリンピックにもバトンを渡す役目があります。将来、東京2020大会を振り返った時に、多様性と調和、LGBTQの理解はあの時が転機となって大きく進んだ、と思えるように行動していきたい」と応じました。

プライドハウス東京レガシーは、LGBTQ関連書籍を集めている。ここで紹介しているのは海外の絵本
プライドハウス東京レガシーは、LGBTQ関連書籍を集めている。ここで紹介しているのは海外の絵本

プライドハウス東京レガシー 対話参加者(敬称略)

()内は担当チーム

司会:松中 権(代表)

鈴木 茂義(教育・多様性発信)

向坂 あかね(ウェルネスサポート)

野口 亜弥(アスリート発信)

五十嵐 ゆり(文化・歴史・アーカイブ)

杉山 文野(祝祭・スポーツイベント・ボランティア)

荒木 順(居場所づくり)

薬師 実芳(仕組みづくり)

前田 邦博(レガシー運営)