アメリカのシモーン・バイルズは、東京2020の体操競技の女子団体で、チームメートのスニサ・リー、グレース・マッカラム、ジョーダン・チャイルズと銀メダル、種目別平均台で銅メダルを獲得した。
だが、東京2020における彼女の存在を記憶させるものは、それらのメダルではないだろう。
団体決勝で跳馬を終えてから、バイルズは心身の健康に専念するために身を引いた。個人の全種目で予選を突破していたが、決勝で出場したのは、管晨辰が金メダル、唐茜靖が銀メダルを獲得した平均台だけだった。