ステージ

マルティニーク

ステージ 33

Diamant - Femme couchée + Rocher
写真: Shutterstock

オリンピック聖火リレーのルート

ル・ラメンティン
ル・ロベール > パス・ド・レキュリー
サント・マリー
サン・エスプリ
サン・ピエール > プレー山
ル・ディアマン
シェルシェ > フォール・ド・フランス

ステージ概要

ユネスコの世界生物圏保存地域に認定されたマルティニークは、陸地でも海でも生命にあふれている。オリンピック聖火リレーは、島の多様性、歴史遺産、エメ・セゼール(マルティニーク島出身の作家・政治家)ら著名人に光を当て、世界に紹介する機会となるだろう。聖火トーチは、明け方にプレー山の頂上で点灯されたあと旅を開始し、経済の中心地である島で第2の都市ラメンティンへと向かう。

次のロベールでは、ヨールという伝統的なマルティニークのボートの伝統に敬意を表し、海上の狭い水路であるパス・ド・レキュリーを通るスリリングなリレーをつないで移動する。そこからサント・マリーとサン・エスプリに向かい、サン・ピエールを通過する。「アンティルの小さなパリ」と呼ばれるこの町は、1902年のプレー山の噴火で壊滅的打撃を受けたが、停泊していた帆船ベレム号はその噴火から逃れることができた。聖火は、被害を受けた劇場跡と1902年災害慰霊碑を訪れることで当時のこの出来事を思い出すだろう。そこからディアマンの町でモルヌ・ラルシェの頂上まで登り、奴隷制犠牲者を追悼するキャップ110に向かう。そして最後に、この日の旅はフォール・ド・フランスで締めくくられる。

フォール・ド・フランスでの祝賀

フォール・ド・フランスの上空からの眺め

写真: CARAIBESPORT

オリンピック聖火は、6月16日日曜日、フォール・ド・フランスのマレンコン桟橋をに到着する。グアドループからマキシ・トリマラン・バンク・ポピュレールXI号に乗って大西洋を横断しマルティニークに到着した聖火は島1周を旅した後、この日の終わりに再びフォール・ド・フランスに向かう。

島最大の都市フォール・ド・フランスでは、ルイ・アシル・スポーツ・コンプレックスから聖火の旅を開始する。まず、エメ・セゼールが学び教えたという学校、リセ・シェルシェを訪れる。12トンの鋼鉄製の尖塔がそびえるサン・ルイ大聖堂を訪れた後、フォール・ド・フランスの名誉市長だったセゼールがかつて働いていたエメ・セゼール博物館に向かう。その後、19世紀のシェルシェ図書館と県立考古学・先史学博物館を訪れ、マルティニーク住民が散歩や熱帯植物を楽しむラ・サバン公園を通って市内を巡る。最後に聖火は、数多くのスポーツや文化イベントが開催されるマレコンに到着する。ここでは、この日のリレー旅の終わりを祝う祝典が行われ、聖火台が点火される。