パリ2024を支援するアスリート委員会
スポーツ選手について触れることなしに、スポーツを語ることは難しい。競技者がいなければ競技を開催することはできない。同じように、アスリートの存在を抜きにして、オリンピック・パラリンピックを想像することはできない。これは私たちの強い信念である。パリ2024は、アスリートのために、アスリートによって創造されるイベントが全てであると言ってよいだろう。アスリートの声や意見に耳を傾けるため、私たちはアスリート委員会を設置した。アスリート委員会は、これまでのオリンピック・パラリンピック組織委員会にも置かれているが、パリ2024では、その視野をさらに広げて活動する。
パリ2024アスリート委員会は、夏季または冬季オリンピックあるいはパラリンピックの出場者である18名のメンバーで構成されている。アスリート委員会は、フランスのスポーツ・コミュニティの豊かさと多様性を映し出している。
多様なテーマ
アスリート委員会は、世界中から訪れる仲間に素晴らしい体験を提供できるよう私たちと共に取り組む。その活動には、以下のテーマが含まれる。
- 各国の代表選手団のニーズや要望に見合うようオリンピック・パラリンピック選手村の設計に共同で取り組む**。**
アスリートに寄り添うオリンピック・パラリンピック選手村のマニフェスト
- 選手村の新しいコンセプトを構想する。
- 世界中のアスリート仲間とコンタクトを取り、オリンピック・パラリンピックに出場する各国がパリ2024について必要な情報を持っていることを確認する。
- 6月23日のオリンピック・デー・ランを含め、多くの学校で開催されるオリンピック・パラリンピック・ウィークに参加して、オリンピック・パラリンピックを盛り上げる。
- いつどこで一般市民と出会っても、持っている知識を共有し、スポーツとオリンピック・ムーブメントの価値を伝え奨励する**。**
アスリート委員会のメンバー
アスリート委員会は、18名の現役アスリートと引退したアスリートから構成されている。各委員は、オリンピックまたはパラリンピック・スポーツのいずれかの連盟や代表する団体に所属している。
会長:マルタン・フールカデ(バイアスロン)
メンバー:ジュリアン・ベネトー(テニス)、マリー・ボシェ(パラ・アルペンスキー)、ペルル・ブージュ(パラ・ボート)、リュカ・クレアンジュ(パラ卓球)、テオ・クリン(パラ競泳)、エレーヌ・ドゥフランス(セーリング)、ステファーヌ・ディアガナ(陸上競技)、ジブリズ・エマヌ(柔道)、グラディス・エパング(テコンドー)、ギヨーム・ジル(ハンドボール)、ファビアン・ジロ(競泳)、アストリッド・ギヤール(フェンシング)、ジェシカ・ハリソン(トライアスロン)、ファニー・ホルタ(7人制ラグビー)、ミカエル・ジェレミアス(車いすテニス)、フロリアン・ルソー(自転車)、ディアンドラ・チャチュワ(バスケットボール)
アスリート委員会の責務
アスリート委員会は、2019年4月17日に採択された国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)およびパリ2024の倫理規定に従うことが求められる。その責務は、パリ2024開催中のアスリートの受け入れと生活環境を承認し、次の取り組みについてパリ2024に助言を行うことである。
- 全国の一般市民や団体を含め、フランス国内や世界中のアスリートや団体が参加できるよう支援を行う。
- スポーツへの参加を奨励し、草の根活動を支援し推進することによって、インクルーシブな社会の構築と環境保全を担う。