1936年の夏季オリンピックベルリン大会でスタートした聖火リレーは、バド・グリーンスパン制作のドキュメンタリーで頻繁に取り上げられる。本作品でもノルウェーの山々を駆け抜けたオリンピック聖火がリレハンメルに到着し、トーチを手にしたスキージャンパーが90m級ジャンプ台を飛んで点火するまでの壮大な試みが記録された。記録映像とインタビューの実況映像を活用したこのフィルムは、スキーの巨匠アルベルト・トンバやアメリカ人フィギュアスケーターのナンシー・ケリガン、スピードスケートのヨハン・オラフ・コスといった王者たちの横顔に接近。ボブスレーで出場したモナコのアルベール公もインタビューを受けている。 バド・グリーンスパン | 1994 | 209分