エルトーとランゲパンの両監督は、主観視点のカメラワークや斬新なカット、そして必要に応じてスローモーションも活用し、オリンピックの躍動感を巧みにとらえている。グルノーブルでの冬季オリンピックで主役を務めたのは、1956年大会のトニー・ザイラーに並ぶ3冠を達成したフランスのジャン=クロード・キリー。女子回転の金メダルに輝いたマリエール・ゴアトシェルや、フィギュアスケートペアの栄冠を手にしたオレグ・プロトポポフ/リュドミラ・ベルソワ組にもスポットライトが当てられている。壮大な開会式にはシャルル・ド・ゴール仏大統領も出席した。 ジャック・エルトー、ジャン=ジャック・ランゲパン | 1968 | 97分 | 2010 IOC 修復版