サン・モリッツ1928

3つの初

その年の夏季オリンピックと同じ国で開催されなかった冬季オリンピックは、この大会が初めて。日本人選手が派遣され、アジア人アスリートが参加した初めての冬季オリンピックとなりました。また、スケルトンが初めてオリンピック競技として実施されました。

記憶に残るスケートチャンピオン

ノルウェーのソニア・ヘニーは15歳という若さでフィギュアスケート女子金メダリストに輝き、センセーションを巻き起こしました。彼女の個人としての最年少金メダル獲得記録は、その後74年間破られませんでした。男子では、スウェーデンのギリス・グラフストロームがひざを負傷しながらもオリンピック3連覇を果たしました。

スケルトン

世界最初のスライディング競技とされるスケルトンが初採用されました。リュージュに似ているものの頭から滑り降りる競技で、1870年代から使われている伝統の自然トラックであるクレスタ・ランが競技の舞台となりました。コースの大部分は山峡にあり、ターンには土砂が利用され、木製トラックが雪と氷で覆われました。スケルトン発祥の地とされ、1948年大会でもこのトラックが使用されました。

圧勝

クロスカントリー50kmは激しい変化の下で繰り広げられました。レース開始当初は気温0°Cでしたが、終わる頃には25°Cまで上昇。この状況を克服できたのはスウェーデンのペル・エリック・ヘドランドのみで、後続に13分以上の差をつけて勝利しました。

**参加国数：**25

**参加選手数：**464（女子26、男子438）

**競技種目数：**14

**ボランティア：**N/A

**メディア：**N/A

スピードスケート種目が中止に

スピードスケート10000mはアイスリンクの状態（暖かい風）により中止になりました。

凍った湖上に馬

サン・モリッツの凍った湖の上で馬術競技大会が開かれ、オリンピック競技以外での大きなイベントとなりました。

ホテルでアイススケート

悪天候により、フィギュアスケートの一部種目はクルム・ホテルのリンクで実施されました。他の多くのホテルと同様、同ホテルはアイスリンクとカーリング場を有していました。

セレモニー

1928年2月19日、サン・モリッツ、閉会式：各国旗手

開会宣言：