Olympic Winter Games Grenoble 1968
グルノーブル1968トーチ
ルート概要と詳細
フランスのさまざまなスポーツセンターに焦点を当てたルートを考案。聖火リレーはジュラ山脈とヴォージュ山脈、中央高地、ピレネー山脈、アルプスを通過し、第1回冬季オリンピック開催地のシャモニーに到着しました。
オリンピアで採火された聖火は、式典が行われたオリンポス山を経由してアテネに運ばれた後、空路でパリへ。1967年12月19日、スコーバレー1960金メダリストのジャン・ビュアルネがパリ=オルリー空港で聖火を受け取り、フランスでの第1走者アラン・ミムンにトーチを託しました。ミムンもオリンピックメダリストの長距離走者で、金メダル1個(メルボルン1956)と銀メダル3個(ロンドン1948、ヘルシンキ1952)を獲得しています。
開会式では聖火リレーの最後を飾るユニークな試みが行われました。最終走者アラン・カルマの胸にはマイクが取り付けられ、聖火台へ向かって階段を進むカルマの鼓動がスタジアムに響き渡りました。
ルートマップ
事実とデータ
**開始:**1967年12月16日、オリンピア(ギリシャ)
**終了:**1968年2月6日、オープニングスタジアム、グルノーブル(フランス)
**第1走者:**タソス・バフロス
**最終走者:**アラン・カルマ、フィギュアスケートでオリンピックに出場(1956、1960、1964)、インスブルック1964で銀メダルを獲得
走者数:〜5000(フランス)
**走者募集:**第1走者と最終走者は、組織委員会のスポーツディレクターであるマルソー・クレスパン大佐、事務局長のロベール・エロー博士によって選ばれました。
**距離:**7,222km(フランス):約3,500kmは徒歩、1,600kmはスキー、300kmは馬、自転車、ボートで運ばれ、1,900kmは機械的手段(飛行機、ヘリコプター、護衛艦、護衛車両)で運ばれました。
**経由国:**ギリシャ、フランス
トーチ詳細
**概要:**トーチは銅製。上部にクレネル状の細長い燃焼室が付き、持ち手の一部に布が巻かれています。燃焼室には「Xe Jeux Olympiques d’Hiver Grenoble 1968」の刻印。
**色:**赤、銅
**長さ:**70cm
**材質:**布、ブロンズ合金
**燃料:**プロパンガス。各キャニスターの容量は280g、燃焼時間は2時間
デザイン/製造: - / 産業機器・製品技術社
トリビア
組織委員会は空路での輸送中に聖火が消えないよう、爆発性ガスのある坑内でも使用できる炭坑用ランプを5台購入。ラ・ミュール炭鉱よりランプ15台も貸与されました。組織委員会が所有した5台のランプには、五輪マークと「Grenoble 1968」が刻印されました。
聖火台は直径4m、重さ550kgと存在感があり、幅3mの燃焼部には70基のバーナーが取り付けられました。輸送とオープニングスタジアムのタワー上部へ持ち上げる際にはヘリコプターが使われました。当初は開会式終了後に炎を消す予定でしたが、聖火が遠くからでも見えることに気づいた主催者が翻意。多くの人に聖火を見てもらえるよう、大会期間を通じて呼びかけました。
各競技会場にも高さ1.2m、直径80cmの小さな聖火台が用意されました。こちらの燃焼部には8基のバーナーが付いており、土台に燃料のプロパンガスボンベ4本が2組収納されました。
閉会式のために、オープニングスタジアムの聖火は直径1m、高さ2mの煙突型の聖火台に移され、会場のアイススタジアムに運ばれました。
オリンピックを深く知ろう
ブランド
ビジュアル・アイデンティティは、各オリンピックごとに作成されるブランド
メダル
オリーブ冠に始まり、メダルのデザインも年々進化メダル
マスコット
オリジナルイメージは、オリンピックのスピリットを体現しているものでなければならないマスコット
トーチ
オリンピックを象徴するものとして、開催国独自のバージョンを提示トーチ