瀬古利彦リーダーら陸連強化委員会が会見:マラソン・競歩の札幌開催に向けて意欲

1 執筆者 渡辺文重
会見に臨んだ瀬古利彦氏(中央)、麻場一徳氏(右)

日本陸上競技連盟(JAAF)強化委員会は11月5日、Tokyo 2020(東京五輪)のマラソン・競歩開催地変更決定を受け、都内で会見を行った。強化委員長の麻場一徳氏、マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏らが登壇。札幌開催に向けたビジョンなどを提示した。

麻場強化委員長は「5年前から準備してきた」としながらも「来年に目を向けなければならない」とコメント。瀬古リーダーも「私自身は気持ちは切り替えた。ここまでやってきたことを無駄にしたくない」とコメント。

瀬古リーダーは「東京でやろうが、札幌でやろうが、やることは変わらない」と語ったものの、コースに関しては未定。長距離・マラソンディレクターの河野匡氏も「現実的にMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)のコースを設定するのに掛かった時間と労力を考えると、どれだけ掛かるか」と懸念を表明。「フルマラソンのコース設定を考えると難しい」ため「周回コースでやるのではないか」と語るにとどめた。

日程についても未定だが、自身もマラソンランナーであった瀬古リーダーは、「マラソンはオリンピックの花。最終日にやって、閉会式で表彰式を行うことが望ましい」と希望を述べた。

「愚痴を言っても選手にプラスにならない。札幌、札幌と言い続けたい。今日は札幌ラーメンを食べます」と、札幌開催に向けて意欲を示した瀬古リーダー。コース・日程については「年内に決めてもらい、選手に気持ちよく年を越してもらいたい」と、アスリートファーストの姿勢を貫いた。

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