東京2020大会の開閉会式が行われる新国立競技場が完成...12月21日にお披露目イベント

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
完成したスタジアムの内観/写真提供:(独)日本スポーツ振興センター

11月30日、Tokyo2020(東京五輪・パラリンピック)のメインスタジアムとなる新国立競技場(オリンピックスタジアム)が完成した。新国立競技場は地上5階、地下2階の高さを持ち、約6万人を収容(東京2020大会開催時は6.8万人収容)。東京五輪では開閉会式に加えて陸上競技、サッカーの会場となる予定になっている。また、東京パラリンピックでも開閉会式、陸上競技などでも使用される予定だ。

1964年の東京五輪のメーン会場になるなど、日本のスポーツの象徴的な存在だった国立競技場は、立て直しのために2014年5月で閉場。2016年12月に新国立劇場の工事が開始されると、36か月の工期を経て完成した。スタンドは3層に分かれ、収容人数は約6万人(竣工時)。東京オリンピック・パラリンピック開催時には、「オリンピックスタジアム」の名称で使用される。

スタジアムの外観は「杜(もり)のスタジアム」にふさわしく、屋根や軒、庇に使用された木のやさしさとコンコースや周辺に施された植栽が神宮外苑の景観に調和するものになっている。

12月21日には、こけら落としとなるイベント「国立競技場オープニングイベント ~HELLO, OUR STADIUM~」が開催され、お披露目となる。同イベントには人気アイドルグループ「嵐」と人気バンド「DREAMS COME TRUE」が出演する予定になっている。また、年齢や性別、障がいの有無などで区別せず、1本のバトンをつなぐ特別レースに陸上男子100メートル、200メートルで世界記録を持つウサイン・ボルト、日本人初の100メートル9秒台を記録した桐生祥秀やパラアスリートが出場する。

競技で初めて使用されるのは2020年1月1日に行われる男子サッカー天皇杯の決勝戦となる。同大会の決勝戦が国立競技場で行われるのは、2014年1月1日の横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島以来6年ぶり。今大会は準々決勝まで終了し、ヴィッセル神戸、清水エスパルス、鹿島アントラーズ、V・ファーレン長崎の4チームが決勝進出を目指し、12月21日の準決勝に臨む。

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