U-23日本代表FW前田大然は、2016年に松本山雅FCでJリーグデビュー。その後、水戸ホーリーホックへの期限付き移籍、松本への復帰を経て、現在はポルトガル1部マリティモで切磋琢磨する日々を送っている。Tokyo 2020(東京五輪)出場を目指す前田のポジションや経歴を紹介する。
①:1対1の局面をスピードで打開
スピードに乗ったドリブルや背後への抜け出しを得意とするセンターフォワード。現在所属するマリティモでは右サイドでも起用されている。1対1の局面ではスピードを生かして突破を図り、チャンスを作る。
②:大阪出身。中学卒業後に山梨へ
1997年10月20日生まれ、大阪府出身。もともと器械体操をしていたが、友達に誘われて小学4年生でサッカーを始める。太子JSC、川上FC(共に大阪府)を経て、越境で山梨学院大学附属高等学校(現・山梨学院高等学校)に入学する。
③:プリンスリーグ関東で得点王に輝く
高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プリンスリーグ関東では12得点を挙げて得点王に輝いた。同年11月、松本山雅FCの練習に2度参加。同年12月に松本が前田の来季新加入内定を発表した。
④:松本でプロデビュー
2016年2月に行われたJ2開幕戦のロアッソ熊本戦で途中出場し、Jリーグデビューを果たす。同年8月の天皇杯1回戦徳山大学戦ではプロ初ゴールを挙げた。J2リーグ9試合0得点、天皇杯1試合1得点でプロ1年目のシーズンを終えた後、前田は新天地を目指す。
⑤:水戸で13得点の活躍
2017年1月、水戸が前田の期限付き移籍加入決定を発表する。期限付き移籍期間は2017年2月1日から2018年1月31日まで。センターフォワードとして起用された前田は周囲の期待に応え、リーグ戦36試合に出場、13得点を挙げた。
⑥:東京五輪を視野に入れ海外挑戦
2017年12月、松本が前田の復帰を発表する。翌2018年はリーグ戦29試合に出場し7得点を挙げてチームのJ1昇格に貢献した。2019年は開幕から14試合連続で先発出場。同年7月、松本が前田のマリティモへの期限付き移籍を発表する。期限付き移籍期間は2020年6月30日まで。前田は「2020年の東京オリンピックで日の丸をつけて活躍するには、自分自身もっと成長しなくてはならないと思い海外にチャレンジする決断をしました」と移籍を決断した理由を明かしている。
⑦:開幕戦マリティモvsスポルティングでデビュー
2019年8月11日、開幕戦のスポルティング戦で途中出場からデビュー。8月25日のトンデラ戦で移籍後初ゴールを決めた。徐々に出場機会や得点を増やし手応えをつかんでいたが、昨年11月にヌーノ・マンタ監督が辞任、再びゼロからのスタートを強いられた。東京五輪出場のためにはマリティモでの活躍が必要不可欠、目標に掲げた二桁得点を目指す。
⑧:日本代表としてコパ・アメリカに出場
2018年3月、U-21日本代表に招集されパラグアイ遠征に参加、U-21ベネズエラ代表戦で初先発を果たす。8月のアジア大会に出場するも、準決勝UAE戦で右足を負傷。2019年3月のAFC U-23選手権予選を経て、同年6月にコパ・アメリカのメンバーに選ばれ、チリ戦でA代表デビューを果たした。同じポジションの競争は激しいが、持ち味のスピードを生かして東京五輪出場を目指す。
⑨:一児の父は虎党
2019年6月13日に第一子となる長女が誕生した。自身のインスタグラムにたびたび愛娘の写真を公開している。また、大阪出身の前田は阪神タイガースのファンで、2010年から2019年まで在籍したランディ・メッセンジャーを応援していた。