侍ジャパンが2020年の東京五輪に向け、新たなチームで3月9日、10日、メキシコとの2連戦に臨む。11月の『世界野球プレミア12』の日本代表メンバー選出の場となり、メンバー間でも熱い戦いが繰り広げられる。
東京五輪を視野に『世界野球プレミア12』に向けての前哨戦
3月9日、10日に京セラドーム大阪で、『侍ジャパンシリーズ2019』日本対メキシコが行われる。
2020年東京五輪では、北京五輪以来の野球の復活もあり、2019年は侍ジャパンにとって重要な年だ。秋に行われる、4年に一度の野球世界一決定戦『WBSC世界野球プレミア12』は、本大会は東京五輪予選(2枠)にもなっており、各国がベストメンバーで臨んでくることが予想される。
開催国枠で東京五輪に出場する侍ジャパンにとっても、『世界野球プレミア12』は五輪を勝ち抜くためのチーム強化の舞台となる。今回のメキシコ戦はその前哨戦。初選出者が10人、平均年齢24.4歳という若手中心の新編成での初陣であり、各人がチームにフィットするのかを確認する場になるだろう。
10人の初選出者を試す、新時代の侍ジャパン
昨季パ・リーグ新人王の田中和基(楽天)が右足首捻挫で辞退となり、大城滉二(オリックス)が追加招集。さらに、清宮幸太郎(日本ハム)も右手有鈎骨骨折のため辞退となったが、稲葉篤紀監督は「未知の選手を試す最後のチャンス」と語っており、この試合は初選出のメンバーの実力を試すことがテーマだという。
投手陣では、高速シュートをもつ原樹理(ヤクルト)が目立つ存在だ。被本塁打率の低さもあり、メキシコに対して強い武器になるだろう。「ユニホームに恥じないよう、1球1球全力で挑みたい」と意気込んでいる。
野手では、昨季ベストナインの吉田正尚(オリックス)が注目。あらゆる球種に対応できるマルチなスラッガーで、会場がオリックスの本拠地・京セラドームだけに地の利も期待できる。
もちろん、甲斐拓也(ソフトバンク)、岡本和真(巨人)など代表経験者もチームを牽引する存在として忘れてはならない。
日本球界を知るメンバーを含んだ新メキシコ軍団
相手となるメキシコは2015年の『世界野球プレミア12』でベスト4の結果を出し、侍ジャパンは0-1で敗れている。翌2016年の強化試合での2連戦では、1勝1敗だ。
今回のメンバーには、ロッテ・巨人・楽天を経験したルイス・クルーズ、日本ハム・阪神に所属した投手のルイス・メンドーサ、元広島のザカルト・フィリップス。そして現オリックスのジョーイ・メネセスなど、日本球界を知るメンバーが揃っている。メンバーは様変わりしたが、侮れないチームであることには変わりがない。
侍ジャパンは、目玉の田中和基、清宮幸太郎を欠いた状態でどこまで実力を発揮できるのか。『世界野球プレミア12』、ひいては東京五輪に向けた“第1歩”に注目だ。
試合情報
3月9日(土)京セラドーム大阪
メキシコ(ホーム) vs 日本(ビジター)
試合開始19:00
テレビ朝日系列 地上波 18:56~21:54
BS朝日 21:54~リレー中継(21:54までに試合終了の場合ハイライト)
J SPORTS 3 18:30~試合終了まで
3月10日(日)京セラドーム大阪
日本(ホーム) vs メキシコ(ビジター)
試合開始19:00
TBS系列 地上波 19:00~20:54
BS-TBS / 21:53~リレー中継
J SPORTS 3 / 18:30~試合終了まで