主審に激昂、キリオスにATPが1200万円の罰金処分を科す…追加処分の可能性も

1 執筆者 千葉正樹
崩れるとラケットを破壊することでも知られるキリオス(写真は2019年3月)

現地時間14日に行われた、テニスのウェスタン&サザンオープン、男子シングルス2回戦でニック・キリオス(オーストラリア)が騒動を起こしたことにより、男子プロテニス協会(ATP)はキリオスに11万3000ドル(約1200万円)に及ぶ罰金処分を科した。

カレン・ハチャノフとの試合で2セット目終了後、キリオスはトイレットブレークを取ると宣言。主審の了承を得ずに休憩に入ろうとした。ここで主審が応じなかったことに不満を示し、ラケット2本をコート外に一旦持ち出してそのラケットを故意で破壊。その後も主審への暴言を吐くなど、不遜な態度を見せていた。

第3セットに入るとキリオスはメンタル面でも崩れ、2-6と最終セットを落とす結果に。

敗退が決まった後、主審との握手を拒否したうえ、シューズや破壊したラケットをファンにプレゼントしながらキリオスはコートを去った。

ATPはこの件について「我々はこの試合で何が起きたのか、詳細を把握する必要がある。そのうえで、追加措置が必要か検討する。場合によっては追加の罰金処分、及び出場停止処分を下す可能性がある」との声明を発表している。

すでに1200万円にも及ぶ高額な罰金処分を受けているが、まださらなるペナルティを受ける可能性があるというキリオス。プロテニスプレーヤーとしての規範から逸脱している部分も確認されており、さらに重い追加処分を科される可能性もありそうだ。

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