レスリングの2019年世界ジュニア選手権フリースタイル53kg級、57kg級、62kg級、65kg級、72kg級の決勝が8月16日にエストニア・タリンで行われた。奥野春菜、花井瑛絵、稲垣柚香、森川美和、鏡優翔の5選手がそれぞれ決勝に進出し、優勝した。
奥野はアジア・ジュニア選手権3位のアヌダリ・ナンディンチェチェグ(モンゴル)と対戦。終始余裕を持った試合運びで7-2の勝利を挙げた。奥野はこの優勝でカデット、U23、シニアを含めて4部門で世界一となった。
花井は欧州ジュニア・チャンピオンのアリナ・アコビヤン(ウクライナ)を圧倒し、9-0で勝利。昨年のアジア・ジュニア選手権に続いての国際大会のタイトル獲得となった。
稲垣はアジア・ジュニア選手権2位のウ・ヤル(中国)が相手。安定して試合を進め、7-2で下した。通算で5大会目の国際大会優勝となる。
森川はメイセイ・キルティ(アメリカ)を相手に第1ピリオドは0-1の劣勢。そこから、2ポイントを取って逆転し、2-1で優勝する。2015年アジア・カデット選手権以来、2回目の国際大会優勝を達成した。
鏡はエフゲニア・ザカルチェンコ(ロシア)と対戦。終盤まで劣勢で試合が進行するも、ラスト20秒で逆転。合計10-6で勝利した。今年の4月のシニア・アジア選手権以来となる優勝となった。
女子は全日程を終了し、日本勢が8階級を制した。これで、昨年の6階級制覇を上回り、TOKYO2020に向けてメダルの期待が膨らむ結果となった。