FIE(国際フェンシング連盟)主催の国際大会であるグランプリ(GP、男女エペ)とワールドカップ(W杯、男女サーブル)が現地時間3月8日、それぞれ最終日を迎えた。ハンガリー・ブダペストのエペGPでは男子の山田優(まさる、自衛隊体育学校)がシニア初優勝。ルクセンブルクの男子サーブルW杯、ギリシャ・アテネの女子サーブルW杯では、それぞれ団体戦が行われた。
■男子個人エペGPブダペスト(ハンガリー)結果
男女エペのブダペストGPは8日、男女ともに決勝トーナメント(64強)が実施され、男子は6日の予選を突破した宇山、加納、伊藤に加え、予選免除の見延と山田が出場した。
試合前時点で世界ランク7位の山田は、初戦でデンマーク選手、2回戦では韓国選手を撃破すると、ベスト16となる3回戦のカザフスタン選手も15-9、準々決勝ではハンガリー選手も15-8で勝利した。準決勝でウクライナ選手との接戦を制し(12-11)、決勝では2018年世界選手権王者のヤニック・ボレル(フランス)を15-11で打ち破り、見事シニア初優勝を遂げた。日本人では見延に続く2人目のGP覇者となった。
世界ランク4位の見延はベスト8まで順調に勝ち上がるも、カザフスタンのバジム・シャラライモフに金星を奪われた。加納は2回戦敗退、宇山、伊藤は1回戦敗退だった。
日本からのエントリー(左はFIEランキング、右はFIEポイント)
4.見延和靖(NEXUS)138.000
7.山田 優(自衛隊体育学校)119.000
17.宇山 賢(三菱電機株式会社)76.000
19.加納虹輝(早稲田大学)71.000
186.伊藤 心(自衛隊体育学校)6.875
231.古俣 聖(中央大学)5.250
250.田尻航大(中央大学)4.250
266.村上仁紀(あおぞら病院)3.625
337.増田陽人(早稲田大学)2.000
413.村山 健太郎(法政大学)0.625
523.古田育男(日本体育大学)0.250
■女子個人エペGPブダペスト(ハンガリー)結果
ブダペストGPの女子部門は、7日に予選が行われ、佐藤が本戦進出。鈴木、吉村、原田、山田あゆみ、寺山、小股、大石は予選敗退した。
8日の決勝トーナメント本戦では、佐藤が1回戦敗退、予選免除の馬場は2回戦敗退だった。
日本からのエントリー(左はFIEランキング、右はFIEポイント)
44.佐藤希望(大垣共立銀行)41.500
46.吉村美穂(同志社大学)36.500
58.馬場晴菜(日本大学)28.750
132.大石栞菜(山九株式会社)10.875
214.古俣潮里(株式会社本間組)4.750
232.鈴木穂波(株式会社エスクリ)3.750
239.寺山珠樹(京都府立乙訓高校)3.500
259.山田あゆみ(城北信用金庫)2.875
263.黒木 夢(株式会社タマディック)2.750
272.才藤歩夢(株式会社マイナビ)2.250
337.原田紗希(慶應義塾大学)0.875
783.成田琉夏(専修大学)0.000
■男子団体サーブルW杯ルクセンブルク結果
サーブルW杯ルクセンブルクの最終日は団体戦が行われた。日本は1回戦(32強)でベラルーシに敗れた。
日本からのエントリー(左はFIEランキング、右はFIEポイント)
44.吉田健人(警視庁)34.000
51.ストリーツ海飛(鹿児島クラブ)30.500
60.島村智博(警視庁)25.750
73.徳南堅太(デロイトトーマツコンサルティング)20.500
102.星野剣斗(法政大学)13.250
286.宮山 亮(千葉クラブ)1.000
300.若月航矢(日本体育大学)0.750
303.森 翔一(北海道クラブ)0.750
500.小山桂史(早稲田大学)0.000
■女子個人サーブルW杯アテネ(ギリシャ)結果
女子も団体戦となり、1回戦(32強)で地元ギリシャチームと対戦。日本は序盤の接戦を切り抜け、中盤まではリードしていたものの、8人目で逆転を許し、ギリシャに逃げ切られた。
日本からのエントリー(左はFIEランキング、右はFIEポイント)
24.江村美咲(中央大学)65.250
29.田村紀佳(旭興業株式会社)57.500
35.福島 史帆実(株式会社セプテーニ・ホールディングス)46.000
40.青木千佳(NEXUS)42.000
151.小林かなえ(東京女子体育大学)7.750
185.高嶋理紗(法政大学)5.000
190.浦野夏菜(警視庁)4.500
217.木村毬乃(株式会社なとり)2.750
238.佐々木陽菜(全日本空輸株式会社)1.250
267.櫛橋茉由(京都クラブ)0.750
268.脇田樹魅(日本女子体育大学)0.750
296.田﨑 里花子(東京女子体育大学)0.250