28日、東京の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われているバドミントン・ジャパンオープンは最終日を迎えた。日本人対決となった女子シングルス決勝では、世界ランク2位の山口茜が、同3位の奥原希望を21-13、21-15で破り、6年ぶり2度目の優勝を果たした。
第1ゲームの立ち上がりは奥原が優位に進めていたが、その後からはシーソーゲームに。中盤に7ポイント連続で一気に流れを引き寄せた山口が、21-13で第1ゲームを奪う。
第2ゲームでも中盤までは奥原がリードする展開。しかし、じわじわ追い上げた山口が追いつくと、攻める奥原にミスが出て山口が逆転。最後は奥原のショットが外れると、山口の勝利が決まった。山口は先週のインドネシア・オープンに続き2週連続の優勝となった。
試合後、山口は「昨日はロングラリーにならないように頑張りたいと言ったんですけど、今日は出だしから長いラリーばかりで、『ダメかな』と思ったんですけど、そこで気持ちを切らさずに我慢して、チャンスでスピードを上げたり、我慢してやれたのはよかったかなと思います」と振り返った。
東京五輪を1年後に控え、本番を想定した大会で日本人対決が実現することになったが、山口は「(奥原と決勝を)2人でやれたのはよかったと思いますし、正直なところ試合前に『今日が1年後だったらよかったのにな』と思いました(笑)」と本音を吐露。
「これから1年あれば成長していけると思うので、1年後により高いレベルでまた(今日の対戦カードを)再現出来たらベストかなと思います」と決意を表明。
8月には世界選手権が控えており、「世界選手権では挑戦者の気持ちで、自分の精一杯のプレーが出せたらと思います」と抱負を語った。