【テニス】全豪OP予選開始、メルボルンでは森林火災の大気汚染により途中棄権者も

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オーストラリア南東部では現在、昨年9月より続いている森林火災により深刻な被害が出ており、テニスのグランドスラム大会全豪オープンへの影響が懸念されている。

14日、メルボルンにおいて全豪オープンの予選の初日を迎えたが、予選1回戦シュテファニー・フェーゲレ(スイス)vsダリラ・ヤクポビッチ(スロベニア)の一戦では、試合中にヤクポビッチが呼吸困難になるほど咳き込み、コートに屈み込んで試合中断となる一幕も。なお、この後ヤクポビッチは試合を続行することができず、途中棄権を余儀なくされている。

試合後にヤクポビッチは地元メディアの前で「私は喘息持ちではなく、これまで呼吸がここまで苦しくなるとは思っていなかった。このままでは倒れてしまうと思い、恐怖を感じたわ」と棄権について振り返っている。

また、同選手は「この環境で選手にプレーを強いるのはあまりに酷。でも私たちに試合の有無を判断する権限なんてないの」と続け、大規模な森林火災により大気汚染の被害が出ているにも関わらず、試合を強行した主催者に対して批判的なコメントも寄せている。

メルボルン市内でもすでに山火事の煙霧によって有害な状態にあることが確認されている。全豪OPの本戦は20日より開幕となるが、深刻な煙霧は2020年最初のグランドスラム大会に大きな影響を及ぼしそうだ。

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