現在、ひざの手術を受け、リハビリを続けているロジャー・フェデラー(スイス)が、新型コロナウイルス感染拡大を受け、ファンに感染症予防の注意喚起を促している。
フェデラーは自身のSNSを通じて「私は今、どこにもいかずに自宅でこもっている。手も頻繁に洗っているし、ここしばらく誰とも握手する機会もない」とメッセージを発した。
「今はみんなが助け合うべきときで、かつてないほどそれが重要な時期だ。とりわけ、高齢者の発症が深刻な状況に直結するため、感染リスクを抑え込むことが必要となる。我々はそれぞれの距離を2メートル以上あけ、握手など含め接触しないことが彼らを守ることになる」
「何気ないことかもしれないが、この基本的なルールを守ることが本当に重要なんだ。もしかすると本当に自宅の外からも出るのが難しい時がやってくるかもしれない。危機的状況を脱することができると信じて、それまでみんながルールを守ってくれることを期待しているよ」
フェデラーは2月にひざの手術を受け、当初は全英直前となる5月頃の復帰を目指していると伝えられていた。だがATPツアー含め公式戦は通常通り開催できず、グランドスラム大会についても全仏は9月開幕にスライド。全英については実施できるかどうか不明瞭となっている。東京五輪への出場も希望していたフェデラーだったが、大舞台の1年後ろ倒しは、リハビリ中のフェデラーにとって追い風と言えるのかもしれない。