男子プロテニス協会(ATP)は7月6日、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で一時的に凍結されているATPランキングの制度を発表した。従来、52週の結果をもとに算出されていたが、22ヶ月間をランキングの対象とする。ATPツアーは、8月14日開幕の"シティ・オープン"で再開される。
新型コロナウイルス感染拡大により、現在中断しているATPツアーは、8月14日からアメリカ・ワシントンで開催される"シティ・オープンで"再開が予定されている。それに伴い、凍結していたATPランキングの算出制度を一時的に変更。今回発表された制度では、2019年3月から2020年12月までの22カ月間をポイント反映期間とした。ATPは今回の一時的な変更について、グランドスラム各大会および、世界テニス協会(ITF)と協議し決定したと説明している。
ATPランキング制度
- 2019年3月から2020年12月までの22カ月間がポイント反映期間
- 同期間内で成績の良かった18大会のポイントを反映
- 18大会の中で同じ大会がかぶってしまった場合、より勝ち上がった方をカウント(例:2019年マドリード・オープンに出場し、2020年に再びマドリード・オープンに出場した場合、より良い結果を採用する)
- 2020年シーズンの大会に出場して得たポイントは従来通り52週間保持、または2021年シーズンに同大会が開催されるまで継続
ラファエル・ナダルは7日、自身のTwitterを更新し、"マドリード・オープン"に参加する意向を示した。7日に、同大会ディレクターを務めるフェリシアーノ・ロペスが、「ナダルと話し合い、彼は9月の"マドリード・オープン"に参加することを認めてくれた」とTwitterに投稿。これに対しナダルは、「その通りだフェリ。9月にマドリッドで会おう。すべてうまくいくだろう!」と反応している。
"マドリード・オープン"の本大会は9月14日に始まる。一方、グランドスラムのひとつである"全米オープン"は、8月31日から9月13日まで行われる予定。この状況を受け、ナダルが"全米オープン"に出場しない可能性が各メディアで報じられている。