テニスのグランドスラム大会を20度制覇し“史上最強のテニスプレーヤー”とも呼ばれるロジャー・フェデラー。38歳と選手としては大ベテランの域に入っているが、本人は引退がまだまだ先だと見据えているようだ。
先日、フェデラーは南米に向かう直前、アルゼンチンメディアの記者に対して「私がコートから去るのは今後の健康次第だと思う」と述べている。
「今のところ、引退する理由はないね。私は当初、35~36歳を超えてまでプレーすることを考えていなかった。だけど、今まだ普通にプレーしているわけだからね。だから今後いつ辞めることになるのか、想像がつかないよ」
フェデラーは2016年に半月板の損傷で長期離脱を余儀なくされたが、2017年には1月の全豪オープンで優勝を果たし、同年のウィンブルドンを制覇、翌年も全豪を制し、グランドスラムのタイトル数を20に伸ばした。
現時点でグランドスラム大会の制覇は2018年1月から遠ざかっているが、フェデラーは参加大会で上位に勝ち進んでおり、最新の世界ランキングでもラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチに続く3位を維持している。
現在は2020年の東京五輪に照準を合わせて、参戦する大会を調整をしているフェデラー。38歳にして衰えを感じさせず、完成度の高い安定した試合運びを見せていることから、40歳を間近にして今後さらにビッグタイトルの獲得数を伸ばしていくことになるかもしれない。