現地時間12月28日、ドイツ南部のオーベルストドルフ(HS137メートル)で「スキージャンプ週間」が開幕した。この日は、翌日のワールドカップ第8戦の予選が行われた。上位50人までが翌日の本戦には、優勝候補の小林陵侑(土屋ホーム)、小林潤志郎(雪印メグミルク)の小林兄弟をはじめ、日本勢の6人が進んだ。52位の佐藤慧一(雪印メグミルク)は予選突破できなかった。
この日、日本勢で最高成績をを収めたのは、小林潤志郎。136.5メートルを飛び、149.6ポイントで2位に入った。昨年完全制覇を果たし、注目の小林陵侑は、133.5メートル、147.6ポイントで4位。後続には、佐藤幸椰(雪印メグミルク)が16位、伊東大貴(雪印メグミルク)が20位、中村直幹(東海大学)が32位、竹内択(北野建設)が49位で翌日の本戦に進んだ。1位は、オーストリアのシュテファン・クラフト。136メートルを飛び、152.2ポイントを獲得した。
「スキージャンプ週間」は、ドイツ、オーストリアのジャンプ台で年末年始に行われる伝統の4連戦。ドイツ南部のオーベルストドルフから始まり、ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(12月31日-1月1日)を経て、オーストリアのインスブルック(1月3日、4日)、ビショフスホーフェン(1月5日、6日)の4戦を戦う。FIS(国際スキー連盟)のワールドカップも兼ねており、今季は、連覇および日本人ワールドカップ最多勝利記録更新の可能性がかかる小林陵侑に、国際的な注目が集まっている。