スキージャンプ伝統の「スキージャンプ週間」の第4戦が、現地時間の1月5日にオーストリアのビショフスホーフェン(HS142メートル)で開幕した。「スキージャンプ週間」4連戦最後の大会は、ワールドカップ個人第11戦も兼ねている。初日は予選が行われ、伊東大貴(雪印メグミルク)が138メートルを飛び、日本勢最高位の2位で予選通過を果たした。4戦を通じて総合優勝争いを演じている小林陵侑(土屋ホーム)は、134メートルで6位。
前日のインスブルック大会で18位に入り、調子を上げて来ている伊東大貴は、138メートルの150.7ポイントを獲得し、2位。「スキージャンプ週間」の総合4位に順位を落とし、2連覇が厳しくなった小林陵侑は、134メートルの148.8ポイントの6位で翌日の本戦に挑む。15位には佐藤幸椰、22位に小林潤志郎、31位には佐藤慧一(それぞれ雪印メグミルク)が続く。竹内択(飯山市スキークラブ)は46位、中村直幹(東海大学札幌)は50位で予選を突破した。
予選1位は、オーストリアのシュテファン・クラフト。134.5メートルを飛び、150.8ポイントを挙げた。3位には、ポーランドのカミル・ストッフが入った。3戦を終えて総合首位を走るポーランドのダビド・クバッキは13位、2位ノルウェーのマリウス・リンビクは9位、3位ドイツのカール・ガイガーも16位に終わり、小林陵侑は上位3人のジャンプの後で飛ぶことになる。
【スキージャンプ週間とは?】:「スキージャンプ週間」は、ドイツ、オーストリアのジャンプ台で年末年始に行われる伝統の4連戦。ドイツ南部のオーベルストドルフから始まり、ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(12月31日-1月1日)を経て、オーストリアのインスブルック(1月3日、4日)、ビショフスホーフェン(1月5日、6日)の4戦を戦う。FIS(国際スキー連盟)のワールドカップも兼ねており、今季は、同大会連覇および日本人ワールドカップ最多勝利記録更新の可能性がかかる小林陵侑に、国際的な注目が集まっている。