新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で大問題となっているが、イギリスでは今シーズン中のリーグ再開が難しいとの見方があるようだ。
イングランド4月4日までの公式戦がすべて休止となるとFA(イングランドサッカー協会)によって発表されたが、この事態は長期化する可能性があると指摘されている。
イギリスメディア『Independent』はリーグ休止発表を受け、この状況は現時点で収束の方向性が見えず、休止期間は長期間に及ぶとリポートした。
「新型コロナウイルスの拡大スピードは恐ろしいほど爆発的。多くのクラブが壊滅的な状況に陥り、スポーツ界全体がメルトダウンするという懸念材料はとてつもなく大きい。イングランドに限らず、ヨーロッパのフットボール界は9月まで完全停止し、感染拡大を防ぐため経過を見る必要があるだろう」
記事では「FAはプレミアリーグやチャンピオンシップなど、主催試合をすべて4月4日まで中断すると発表した。だが関係者筋によると“4月から再びプレー可能になると思わないし、再開できると考えているとしたらそれは馬鹿げている”との見解を示していた」との逸話を明かしている。
また、イギリス『Times』はFAの会長グレッグ・クラーク氏が緊急会議の席で「現時点で19-20シーズンを終えることができると思えない」と語っていたと伝えた。
プレミアリーグからは、実際にアーセナル監督ミケル・アルテタ、チェルシーFWカラム・ハドソン=オドイなどの感染者が確認されている。各チームには隔離かつ経過観察の必要があり、活動停止を余儀なくされている理由もあることから、リーグ再開に向けた見通しはかなり厳しいというのが実情のようだ。