東京オリンピックのサッカー競技で、すでに本大会出場を決めているU-23ドイツ代表。オーバーエイジ枠での五輪参戦に前向きな姿勢を見せていた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキだったが、五輪出場の可能性は厳しいようだ。
ドイツ『Bild』が伝えたところによると、U-23ドイツ代表を率いるシュテファン・クンツ監督はポドルスキではなく、U-23世代と年齢の近い選手をOA枠に使う意向を示しているという。
その有力候補となっているのが、前回のリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得したメンバーの1人であるヘルタ・ベルリン所属のデイヴィ・セルケ。その他、ブレーメンMFマキシミリアン・エッゲシュタイン、ヴォルフスブルクMFマキシミリアン・アーノルドのようだ。
また、ドイツサッカー連盟はアンチ・ドーピング機構(NADA)に対し、OA枠含め五輪に臨むメンバーリストを提出しなければいけない期限は1月15日に設定されているという。これまでポドルスキは「日本の環境は僕がよく知っている」と述べ、OA枠での五輪参戦について前向きな姿勢を見せていた。だがその状況は厳しく、前述のリストに入らなかった場合はその時点で五輪出場の可能性が絶たれることになる。
ポドルスキがヴィッセル神戸と結んでいる契約も2020年1月までとなっており、このままでは契約満了で神戸を去る可能性も十分にあり得る。ポドルスキにとっては今後OA含むU-23ドイツ代表のメンバーリストに入るかどうかで、このまま日本に滞在するのか、その方向性が大きく変わってくることになるかもしれない。