スコットランドのハーツに所属するU-22日本代表FW食野亮太郎に対して、クラブOBが称賛している。
1990年代、長らくハーツでプレーしたゲイリー・ロック氏が、イギリスメディア『The Herald』の取材を通して、食野について言及した。
「リョウ(食野亮太郎)はハーツに加わってから、ファンタスティックな存在であり続けている。彼を見ると、昔ハイバーニアンでプレーしていたラッセル・ラタピー(元トリニダード・トバゴ代表のレジェンド)を思い起こすね」
「ハイバーニアンにいた頃のラタピーは脅威そのものだった。今、ハーツにいるリョウは、そのような存在に見えるよ」
「アレクセイ・エレメンコ(キルマーノックでプレーした元フィンランド代表アタッカー)にも似ているね。エレメンコはピッチ上で、他の選手にはないクリエイティブな才能があった。リョウは小さいけれど、同様の才能を有していると思う」
ロック氏は「ハーツはリョウにボールを預けつつも、彼の良さをチームとして引き出すことが重要だと思う。ピッチ上でリョウのプレーを見るのは楽しいし、何かを起こしてくれるんじゃないかという期待感を抱いてしまうんだ。彼のプレーはまだまだ伸びしろがある点も魅力的だね」と続け、21歳の日本人FWについて手放しで称賛している。
夏の移籍市場でガンバ大阪からマンチェスター・シティに完全移籍し、実戦経験を積むためにハーツへ1年間のレンタルで加わった食野は、ここまでリーグ戦で2ゴールを決めている。スコットランドの識者が賛辞を贈るなど、早くもチームに欠かせない存在となりつつあるようだ。