米国選抜と世界選抜によるゴルフの大陸別対抗戦、プレジデンツカップ3日目が12月14日、オーストラリアのロイヤルメルボルンゴルフクラブで行われた。これまでの対戦成績は10勝1分け1敗で米国選抜が圧倒しているが、今大会は3日目を終え、10-8で世界選抜がリードしている。
プレジデンツカップは、アメリカ合衆国出身選手による「米国選抜チーム」と、米国およびヨーロッパ以外の国籍を持つ選手による「世界選抜チーム」によって争われる大陸別対抗戦。米国選抜チームと欧州選抜チームによる対抗戦「ライダーカップ」は、プレジデンツカップが開催されない年に行われる。
3日目のこの日は午前にフォアボール(2人のうち良い方のスコアを採用する)4試合、午後にフォアサム(1つのボールを交互に打つ)4試合が行われた。世界選抜は1番手が「3&2(2ホールを残して3アップ)」で落とすが、2番手、3番手が連勝。日本から出場の松山英樹はパン・チェンツェン(台湾)とともに3番手で登場すると、ウェブ・シンプソン&パトリック・リード組に「5&3」で圧勝した。4番手は引き分けとなり、世界選抜の2勝1敗1分けで午前を終える。
フォアサム4試合が行われた午後は米国選抜が意地を見せた。1番手のゲーリー・ウッドランド&ダスティン・ジョンソン組が世界選抜のアダム・スコット&ルイ・ウーストハイゼンに勝利するなど、2勝2分けで盛り返した。
なお、米国選抜主将のタイガー・ウッズはこの日メンバーに入らず、指揮に専念した。
3日目は世界選抜2勝、米国選抜3勝、3引き分けとなり、トータル10-8で世界選抜リードとなっている。
最終日はシングルス12マッチを行い、4日間の通算ポイントで勝敗を決する。
3日目結果
午前:フォアボール
- ×世界:リー・ハオトン/マーク・レイシュマン 3&2 ○米国:ジャスティン・トーマス/リッキー・ファウラー
- ○世界:アブラハム・アンサー/イム・サングジェイ 3&2 ×米国:パトリック・カントレー/ザンダー・シャウフェレ
- ○世界:松山英樹/パン・チェンツェン 5&3 ×米国:ウェブ・シンプソン/パトリック・リード
- △世界:アン・ビョンハン/アダム・スコット 引き分け △米国:マット・クーチャー/トニー・フィナウ
3日目結果
午後:フォアサム
- ×世界:アダム・スコット/ルイ・ウーストハイゼン 2&1 ○米国:ゲーリー・ウッドランド/ダスティン・ジョンソン
- △世界:アブラハム・アンサー/マーク・レイシュマン 引き分け △米国:ジャスティン・トーマス/リッキー・ファウラー
- ×世界:キャメロン・スミス/イム・サングジェイ 2&1 ○米国:パトリック・カントレー/ザンダー・シャウフェレ
- △世界:アン・ビョンハン/ホアキン・ニーマン 引き分け △米国:マット・クーチャー/トニー・フィナウ
世界選抜チーム
- ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)
- 松山英樹(日本)
- アダム・スコット(オーストラリア)
- マーク・レイシュマン(オーストラリア)
- アブラハム・アンサー(メキシコ)
- リー・ハオトン(中国)
- パン・チェンツェン(台湾)
- キャメロン・スミス(オーストラリア)
- ホアキン・ニーマン(チリ)
- アダム・ハドウィン(カナダ)
- イム・サングジェイ(韓国)
- アン・ビョンフン(韓国)
米国選抜チーム
- タイガー・ウッズ
- ダスティン・ジョンソン
- ジャスティン・トーマス
- マット・クーチャー
- ザンダー・シャウフェレ
- ウェブ・シンプソン
- パトリック・カントレー
- ブライソン・デシャンボー
- ゲーリー・ウッドランド
- トニー・フィナウ
- パトリック・リード
- リッキー・ファウラー
プレジデンツカップとは?
アメリカプロゴルフツアー機構(PGA)が主催する大陸別対抗戦で、アメリカ選抜チームと世界選抜チームに分かれて争われる。アメリカPGAツアー代表チームとヨーロッパ出生選手のみに限定された団体戦のライダーカップが行われない年に開催される。
第1回大会は1994年で、今回で13回目の開催となる。過去の対戦成績はアメリカ選抜10勝、世界選抜1勝、引き分け1回となっている。なお、唯一世界選抜が勝利した1998年大会では丸山茂樹がMVPを獲得している。