女子50kg吉元、59kg坂野、68kg石井が優勝! レスリング・アジア選手権2023/3日目

4月9日〜14日の日程でカザフスタンの首都アスタナで行われているレスリング2023年アジア選手権では、11日に女子フリースタイルの5階級が行われ、日本勢が3階級で優勝、1階級で銅メダルを獲得した。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
50kg WW -  Remina YOSHIMOTO (JPN) df. Jasmina IMMAEVA (UZB)18674-4
(United World Wrestling / Kadir Caliskan)

カザフスタンで行われているレスリング2023年アジア選手権の3日目となった4月11日、女子フリースタイルの50kg級、55kg級、59kg級、68kg級、76kg級が行われ、50kg級の吉元玲美那(れみな)が2大会連続優勝を達成した。

また、59kg級の坂野結衣が優勝、68kg級の石井亜海(あみ)が優勝、55kg級の片岡梨乃が3位となった。76kg級の長島水城は惜しくも表彰台を逃した。

オリンピックでも実施される50kg級の吉元は、初戦で昨年の銀メダリスト、ナムーンツェツェグ・ツォグト オチル(モンゴル)と対戦し、テクニカルフォールで勝利をおさめると、準々決勝でフェン・ズーチー(中華人民共和国)、準決勝でニーラム(インド)を相手に快勝。決勝ではヤスミナ・イマエワ(ウズベキスタン)とぶつかり合い、フォールを決めて勝敗を決定づけた。

50kg級には日本王者として東京2020オリンピック金メダリストの須﨑優衣が君臨する。試合後のインタビューで吉元は、「今回で見つけた反省をプラスに活かして6月(全日本選抜での)優勝を目指して頑張っていきたいと思います」(世界レスリング連合より)と語った。

また、オリンピック階級の68kg級を制したのは、昨年の世界選手権で銀メダルを獲得した20歳の石井亜海。今大会に第1シードで臨んだ石井は、初戦となった準々決勝で、北京2008オリンピックの銅メダリストで地元カザフスタンのエレーナ・シャリギナと対戦し、テクニカルフォールで試合を決めると、準決勝では東京2020銅メダリストのメーリム・ジュマナザロワ(キルギス)と対戦。6-2で勝利をおさめた。

決勝では、粘り強い戦いぶりで決勝まで勝ち上がってきたニシャ(インド)とぶつかり、テクニカルフォールで表彰台の頂点に立った。

68kg級では、オリンピック2大会出場でリオ2016金メダリストの土性沙羅(どしょう・さら)さんが引退したばかり。パリ2024オリンピックに向けて石井の躍進を期待させる結果となった。

レスリング2023年アジア選手権は、12日に女子フリースタイルの残りの階級が行われ、13日、14日に男子フリースタイルが予定されている。

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