日本勢6選手がアジア王者に！ レスリング・アジア選手権2023／結果一覧
カザフスタンで行われた2023年のレスリング・アジア選手権が、4月9日〜14日の6日間にわたる全日程を終えて閉幕。日本勢は女子が5種目で、男子が1種目で表彰台の頂点に立った。
レスリング
カザフスタンの首都アスタナを舞台に繰り広げられたレスリング2023年アジア選手権は4月14日、男子フリースタイルで全日程が終了。地元カザフスタンのほか、日本や中華人民共和国、イラン・イスラム共和国、キルギスなどの強豪国をはじめ、アジア各国のレスラー350人以上が出場して戦いが繰り広げられ、30階級のそれぞれでアジア王者が決定した。
日本からは男子グレコローマン、女子フリースタイル、男子フリースタイルの各10階級に1人ずつの計30選手が出場。
女子種目では、50kg級の吉元玲美那（れみな）と53kg級の藤波朱理（あかり）が昨年大会に続いて優勝。藤波は自身の公式戦連勝記録を「119」に伸ばし、レスリング界のレジェンドでオリンピック3連覇の吉田沙保里さんの連勝記録に並んだ。そのほか、南條早映（さえ）、坂野結衣、石井亜海（あみ）も優勝し、チームランキングは2位の中華人民共和国を大きく引き離しての1位となった。
男子種目ではフリースタイル・レスラーの活躍が活躍が目立ち、全10階級のうち6階級でメダルを獲得し、チームランキングは地元カザフスタンに続く2位。一方のグレコローマンでもチームランキングは5位（1位はイラン・イスラム共和国）にとどまったが、10階級のうち5階級で表彰台に立った。日本男子の中でも、国際大会初出場という吉田アラシが大会最終日に男子フリースタイル92kg級でアジア王者の称号を手にし、大会を締め括った。
日本レスリング界では、6月に行われる明治杯全日本選抜選手権が、世界選手権（9月）、その先のパリ2024オリンピックの代表選考において重要な大会として位置付けされる。日程は6月15日（木）～18日（日）。次の戦いをお見逃しなく。
男子グレコローマンの結果
55kg級 4月9日実施
- 🥇ポヤ・スラ・ダドマーズ（イラン・イスラム共和国）
- 🥈ルピーン （インド）
- 🥉アマンガリ・バクボラトフ（カザフスタン）
- 🥉イフティヨル・ボティロフ（ウズベキスタン）
日本の尾西大河は3位決定戦でボティロフに敗れた。
60kg級（オリンピック種目）4月10日実施
- 🥇ジョラマン・シャルシェンベコフ（キルギス）
- 🥈チュン・ハンジェ（大韓民国）
- 🥉カオ・リグオ（中華人民共和国）
- 🥉河名真偉斗（日本）
63kg級 4月9日実施
- 🥇イマン・ホセイン・クーン・モハマディ（イラン・イスラム共和国）
- 🥈シールムハンマド・シャリブジャノブ（Shermukhammad SHARIBJANOV ／ウズベキスタン）
- 🥉ムハメダリ・マムルベク（Mukhamedali MAMURBEK／カザフスタン)
- 🥉ニーラジ（インド）
日本の丸山千恵蔵は3位決定戦でマムルベクに敗れた。
67kg級（オリンピック種目）4月10日実施
- 🥇アブロル・アタバエフ（ウズベキスタン）
- 🥈曽我部京太郎（日本）
- 🥉ラザク・ベイシェケーフ（キルギス）
- 🥉アルマト・ケピスパエフ（カザフスタン）
関連記事｜男子グレコ67kg曽我部が準優勝
72kg級 4月10日実施
- 🥇イブラヒム・マゴマドフ（カザフスタン）
- 🥈サジャド・アリー・イメンタラブフォマニ（Sajjad Ali IMENTALABFOUMANI／イラン・イスラム共和国）
- 🥉アディルハン・ヌルランベコフ（キルギス）
- 🥉ヴィカス（インド）
日本の堀江耐志は初戦敗退。
77kg級（オリンピック種目）4月9日実施
- 🥇アクジョル・マクムドフ（キルギス）
- 🥈アミン・ヤバー・カビヤニネジャド（イラン・イスラム共和国）
- 🥉リウ・ルイ（中華人民共和国）
- 🥉櫻庭功大（日本）
82kg級 4月10日実施
- 🥇アキルベク・タラントべコフ（キルギス）
- 🥈ディアス・カレン（カザフスタン）
- 🥉アリレザ・アジズクーン・モハマディピアニ（イラン・イスラム共和国）
- 🥉前田祐也（日本）
87kg級（オリンピック種目）4月9日実施
- 🥇ナーサル・アリザデ（イラン・イスラム共和国）
- 🥈ヌルスルタン・トゥルシノフ（カザフスタン）
- 🥉クマール・スニル（インド）
- 🥉ジャルガスバイ・ベルディムラトフ（ウズベキスタン）
日本の角雅人（すみ・まさと）は3位決定戦でスニルに敗れた。
97kg級（オリンピック種目）4月10日実施
- 🥇メディ・モハメド・バリハムゼデヒ（Mehdi Mohammad BALIHAMZEHDEHI／イラン・イスラム共和国）
- 🥈ウズ－ル・ジュズプベコフ（キルギス）
- 🥉オルザス・シリベイ（Olzhas SYRLYBAY／カザフスタン）
- 🥉奈良勇太（日本）
130kg級（オリンピック種目）4月9日実施
- 🥇アミン・ミルザザデヘ（イラン・イスラム共和国）
- 🥈メン・リンジェ（MENG Lingzhe／中華人民共和国）
- 🥉アリムハン・シズディコフ（カザフスタン）
- 🥉ロマン・キム（キルギス）
日本の奥村総太は初戦で敗退した。
女子フリースタイルの結果
50kg級（オリンピック種目）4月11日実施
- 🥇吉元玲美那（日本）
- 🥈ヤスミナ・イマエワ（ウズベキスタン）
- 🥉フェン・ズーチー（中華人民共和国）
- 🥉チョン・ミラン（大韓民国）
関連記事｜女子50kg吉元、59kg坂野、68kg石井が優勝！
53kg級（オリンピック種目）4月12日実施
- 🥇藤波朱理（日本）
- 🥈アンティム（インド）
- 🥉ボロルトゥヤ・バトオチル（モンゴル）
- 🥉アクテンゲ・ケウニムジャエワ（ウズベキスタン）
55kg級 4月11日実施
- 🥇パン・チアンユ（中華人民共和国）
- 🥈Otgontuya CHINBOLD（モンゴル）
- 🥉マリナ・シエドネワ（カザフスタン）
- 🥉片岡梨乃（日本）
57kg級（オリンピック種目）4月12日実施
- 🥇南條早映（日本）
- 🥈ライロホン・ソビロワ（ウズベキスタン）
- 🥉ニルファル・ライモワ（カザフスタン）
- 🥉アンシュ（インド）
59kg級 4月11日実施
- 🥇坂野結衣（日本）
- 🥈ジュオマラガ（中華人民共和国）
- 🥉カルミラ・ビルンベックカイザ（Kalmira BILIMBEK KYZY／キルギス）
62kg級（オリンピック種目）4月12日実施
- 🥇アイスルー・ティニベコワ（キルギス）
- 🥈オーコン・プレブドルジ（モンゴル）
- 🥉尾﨑野乃香（日本）
- 🥉ソナム（インド）
65kg級 4月12日実施
- 🥇ロン・ジア（中華人民共和国）
- 🥈吉武まひろ（日本）
- 🥉マニーシャ（インド）
68kg級（オリンピック種目）4月11日実施
- 🥇石井亜海（日本）
- 🥈ニシャ（インド）
- 🥉ジャウ・フェン（中華人民共和国）
- 🥉エレーナ・シャリギナ（カザフスタン）
72kg級 4月12日実施
- 🥇ジャミラ・バクベルゲノワ（カザフスタン）
- 🥈新倉すみれ（日本）
- 🥉ダバーナサン・エンカマール（モンゴル）
- 🥉リーティカ（インド）
76kg級（オリンピック種目）4月11日実施
- 🥇エルミラ・シズディコワ（カザフスタン）
- 🥈アイペリ・メデト・キジ（キルギス）
- 🥉ワン・ユアン（中華人民共和国）
- 🥉プリヤ（インド）
日本の長島水城は3位決定戦でプリヤに敗れた。
男子フリースタイルの結果
57kg級（オリンピック種目） 4月13日実施
- 🥇アマン（インド）
- 🥈アルマズ・スマンベコフ（キルギス）
- 🥉ラクハット・カルザン（Rakhat KALZHAN／カザフスタン）
- 🥉新井陸人（日本）
61kg級 4月14日実施
- 🥇タイルベク・ジュマシベクウウル（キルギス）
- 🥈リュウ・ミング（中華人民共和国）
- 🥉ヤシン・アッバス・レザエイアゴウズゴレ（イラン・イスラム共和国）
- 🥉ツブシンツルグ・ツメンビレグ（モンゴル）
日本の小川航大は3位決定戦でレザエイアゴウズゴレに敗れた。
65kg級（オリンピック種目）4月13日実施
- 🥇ラフマン・モウサ・アモウザドハリリ（イラン・イスラム共和国）
- 🥈トゥルガ・トゥムル・オチル（モンゴル）
- 🥉安楽龍馬（日本）
- 🥉ウルクベク・ジョルドシュベコフ（Ulukbek ZHOLDOSHBEKOV／キルギス）
70kg級 4月13日実施
- 🥇Sanzhar DOSZHANOV（カザフスタン）
- 🥈ザファベク・オタホノフ（ウズベキスタン）
- 🥉オロゾベク・トクトマムベトフ（キルギス）
- 🥉青柳善の輔（日本）
74kg級（オリンピック種目）4月14日実施
- 🥇ダルハン・イェッセンガリ（カザフスタン）
- 🥈木下貴輪（日本）
- 🥉ソルドク・オロンバヤ（モンゴル）
- 🥉Magomedrasul ASLUEV（バーレーン）
79kg級 4月13日実施
- 🥇ボラト・サカエフ（Bolat SAKAYEV／カザフスタン）
- 🥈ベクゾド・アブドゥラフモノフ（ウズベキスタン）
- 🥉Amirhossein Morteza Gholi KAVOUSI（イラン・イスラム共和国）
- 🥉ディーパック（インド）
日本の山﨑弥十朗は3位決定戦でKAVOUSIに敗れた。
86kg級（オリンピック種目）4月14日実施
- 🥇アザマト・ダウレトベコフ（カザフスタン）
- 🥈アリレザ・カリミマチアニ（イラン・イスラム共和国）
- 🥉石黒隼士（日本）
- 🥉ボブル・イスロモフ（ウズベキスタン）
92kg級 4月14日実施
- 🥇吉田アラシ（日本）
- 🥈リザベク・アイトムハン（カザフスタン）
- 🥉ガンクヤグ・ガンバータル（モンゴル）
- 🥉マゴメド・シャリポフ（バーレーン）
97kg級（オリンピック種目）4月13日実施
- 🥇Akhmed TAZHUDINOV（バーレーン）
- 🥈アウサイマン・ハビラ（中華人民共和国）
- 🥉Makhsud VEYSALOV（ウズベキスタン）
- 🥉モジタバ・ゴレイジ（イラン・イスラム共和国）
日本の石黒峻士（たかし）は準々決勝でゴレイジに敗れた。
125kg級（オリンピック種目）4月14日実施
- 🥇ルクハグバレル・ムンクトゥール（モンゴル）
- 🥈ユスプ・バティルムルザエフ（カザフスタン）
- 🥉ブヒールドゥン（Buheeerdun BUHEEERDUN／中華人民共和国）
- 🥉クマール・アニルード（インド）
日本の山本泰輝は初戦でアニルードに敗れた。
関連記事
レスリング2023年アジア選手権の日本代表選手
レスリング日本代表女子
- 50kg級 吉元玲美那
- 53kg級 藤波朱理
- 55kg級 片岡梨乃
- 57kg級 南條早映
- 59kg級 坂野結衣
- 62kg級 尾﨑野乃香
- 65kg級 吉武まひろ
- 68kg級 石井亜海
- 72kg級 新倉すみれ
- 76kg級 長島水城
レスリング日本代表男子グレコローマン
- 55kg級 尾西大河
- 60kg級 河名真偉斗
- 63kg級 丸山千恵蔵
- 67kg級 曽我部京太郎
- 72kg級 堀江耐志
- 77kg級 櫻庭功大
- 82kg級 前田祐也
- 87kg級 角雅人
- 97kg級 奈良勇太
- 130kg級 奥村総太
レスリング日本代表男子フリースタイル
- 57kg級 新井陸人
- 61kg級 小川航大
- 65kg級 安楽龍馬
- 70kg級 青柳善の輔
- 74kg級 木下貴輪
- 79kg級 山﨑弥十朗
- 86kg級 石黒隼士
- 92kg級 吉田アラシ
- 97kg級 石黒峻士
- 125kg級 山本泰輝