草木ひなの、2年連続の準優勝! 優勝はライカ・ベンチュラ/スケートボード・パーク世界選手権イタリア

イタリア開催のワールドスケートゲームズ2024のスケートボード・パーク世界選手権で、日本代表の草木ひなのが2023年世界選手権に続き、2年連続の準優勝となった。

1 執筆者 Chiaki Nishimura, Sota Hamaguchi
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イタリア・ローマ郊外のオスティアで開催中のスケートボード・パーク世界選手権が最終日を迎えた9月22日、女子決勝が行われ、ライカ・ベンチュラ(ブラジル)が世界王者に輝いた。2位は草木ひなの、3位はナイア・ラソ(ブラジル)。草木は同地で行われた2023年の世界選手権に続き、2度目の準優勝となった。

日本から出場していた菅原芽依(めい)は惜しくも表彰台を逃し4位、長谷川瑞穂が5位、貝原あさひが6位だった。

決勝後、草木はOlympics.comのインタビューに応え、「(3本目で)フリップインディ乗れたのはすごい嬉しかったんですけど、1本目のサランラップで1発目でミスってしまった。あそこでしっかり乗れてたら、3本目もっと高いラン出せたのかなと思います」と戦いを振り返り、次の目標として「世界で1番になることです」と力強く語った。

草木ひなの、麒麟の川島の言葉「緊張もするさ成功が近いんだから」を力に

草木は1本目の最初のトリック(サランラップ)で転倒してスコアが2.76点にとどまったものの、2本目はミスなく滑り切ると両手をあげてガッツポーズを見せる会心の出来。このランに89.58点が与えられ、首位に立っていたベンチュラ(93.73点)に続く2位に浮上した。

決勝の8人が2本目を滑り終え、最後3本目のランを迎えた時点で、首位はベンチュラ、2位が草木、3位が菅原の順位。

4番滑走のベンチュラは序盤で転倒し得点を更新できず終了。彼女の持つ93.73点を他の選手が追いかける中、5番滑走の長谷川、6番滑走の菅原が挑んだものの、中盤で転倒して得点の更新はならなかった。

一方、7番滑走の草木は3位以上が確定した中で3本目をスタートすると、2本目のランで決めた540のほか、キックフリップインディを追加して45秒のランをフルメイク。逆転となるかが注目されたが、映し出された得点は91.44点で2.29点届かず暫定2位。頂点には届かなかったものの、自分の滑りに満足したかのような笑顔を見せた。

最終滑走のラソは5位に沈んでいたものの、攻めの滑りを見せて90.14点を叩き出して3位に躍り出て、女子決勝が終了した。

草木は、「1本目ミスってしまって、2本目のときにすごい緊張というか、心臓がバクバクしていて、(お笑いコンビ)麒麟の川島さんの言葉で、『緊張もするさ成功が近いんだから』という言葉があって、それを言い聞かせた」と緊張をうまくコントロールしながら高得点に繋げた。

また、大会のDJからも力をもらったことを告白。決勝の前に「パークの前に着いたらDJの人に、『好きな音楽はなんだ』って聞かれて、今日はテンションを上げる曲にしようかなと思ってて、ワンオク(ONE OK ROCK)の『じぶんロック』っていう曲を聞くから、それを見せたら、2本目それをやってくれてて、ナイスDJみたいな感じでした」と、楽しみながらランに挑めたことを語った。

男子パークはオウグスト・アキオが優勝!

女子に続いて実施された男子パーク決勝では、パリ2024銅メダルのオウグスト・アキオ(ブラジル)が3本目のランで93.53点をマークする勝負強さを見せ、世界王者に輝いた。

2位はペドロ・バロス(ブラジル)、3位はビクトル・ソルムンド(デンマーク)。

女子パーク決勝の結果

  1. ライカ・ベンチュラ(ブラジル)93.73
  2. 草木ひなの(日本)91.44
  3. ナイア・ラソ(スペイン)90.14
  4. 菅原芽依(日本)88.56
  5. 長谷川瑞穂(日本)86.45
  6. 貝原あさひ(日本)85.14
  7. ナナ・タブレ(フランス)82.49
  8. リリー・ストラカン(英国)51.47

男子パーク決勝の結果

  1. オウグスト・アキオ(ブラジル)93.53
  2. ペドロ・バロス(ブラジル)90.72
  3. ビクトル・ソルムンド(デンマーク)90.58
  4. ルイジ・チニ(ブラジル)87.49
  5. エゴイツ・ビフエスカ(スペイン)86.91
  6. ハンパス・ビンベリ(スウェーデン)85.18
  7. アレッサンドロ・マッツェッラ(イタリア)75.58
  8. カラニ・コーニック(ブラジル)2.77

スケートボード・パーク世界選手権2024の日程・ライブ配信情報

9月15日からの3日間で公式練習が行われ、18日から予選が始まる。21日の準決勝、22日の決勝の模様はワールドスケートのウェブサイトでライブ配信が予定されている。

9月18日

  • 9:00〜13:30(日本時間16:00〜20:30)女子予選
  • 13:40〜14:25(日本時間20:40〜21:25)女子・男子シード選手公式練習

9月19日

  • 9:00〜12:35(日本時間16:00〜19:35)男子予選ヒート1〜4
  • 12:40〜13:25(日本時間19:40〜20:25)女子・男子シード選手公式練習 
  • 13:30〜17:05(日本時間20:30〜翌0:05)男子予選ヒート5〜8

9月20日

  • 9:00〜14:55(日本時間16:00〜21:55)女子準々決勝
  • 15:00〜20:55(日本時間22:00〜翌3:55)男子準々決勝

9月21日

  • 15:35〜17:25(日本時間22:35〜翌0:25)女子準決勝
  • 18:35〜20:25(日本時間翌1:35〜翌3:25)男子準決勝

9月22日

  • 18:15〜19:00(日本時間翌1:15〜2:00)女子決勝
  • 19:20〜20:05(日本時間翌2:20〜3:05)男子決勝
  • 20:20~20:40(日本時間翌3:20~3:40)表彰式
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