女子サーブル団体は銅メダル!快進撃が止まらないフェンシング日本代表/パリ2024
パリ2024オリンピックにおいて、歴史を塗り替える快進撃を続けているフェンシングTEAM JAPAN。
7月28日に加納虹輝(こうき)がエペ個人で日本史上初の個人種目金メダルを獲得後、8月1日に女子フルーレ団体(東晟良、上野優佳、宮脇花綸、菊池小巻)で日本女子初となるオリンピックメダル、銅を獲得、8月2日は、男子エペ団体(加納虹輝、山田優、古俣聖、見延和靖)で銀メダルを獲得し勢いに乗っている日本代表は、現地時間8月3日夕方、女子サーブル団体が3位決定戦に挑み、世界ランキング1位の開催国フランス代表を相手に奮闘し、見事銅メダルを掴み取った。
開会式で日本選手団の旗手を務めた女子サーブル個人世界ランキング1位の江村美咲が率いる日本チーム、髙嶋理紗、福島史帆実、リザーブ尾﨑世梨(せり)は、初戦で世界2位のハンガリーに45対37で快勝し白星スタートを切るも、準決勝で世界3位のウクライナに32対45で敗れ、決勝進出を逃した。
銅メダルをかけた戦いでは、東京2020の女子サーブル団体で銀メダルのフランス代表との激闘となった。第1試合は日本のエース江村が、東京2020サーブル個人銅メダリストのマノン・アピティ・ブリュネを相手に4対5とすると、第2試合で髙嶋が、177cmの長身のサラ・バルゼルにリードを広げられ、7対10に。しかし、第3試合で尾﨑が連続ポイントを決めて一気に追い抜き、15対13で第4試合へ。フランスにイエローカードが出され、試合は平行線のまま得点差は変わらず20対18となる。第5試合では江村がイエローカードを受け、2022年の膝の手術から復帰したリザーブのサラ・ヌーチャに4点差で負けたことで23対25と逆転を許す。第6試合は尾崎がその差を1点(29対30)縮めると、第7試合で試合が動いた。髙嶋がヌーチャを相手に1点も許さず、ポイントを量産し35対30の大逆転を果たす。第8試合でマノンが尾﨑を相手に追い上げをみせ、40対37の3ポイント差に迫るも、最終9試合で江村が逃げ切り45対40で銅メダルを獲得した。
女子サーブル個人でメダル有力候補とされながら3回戦で敗退し、メダルに手が届かなかったエースの江村は、団体戦でその雪辱を見事に晴らした。
フェンシングTEAM JAPANは、これまでに太田雄貴による北京2008フルーレ個人の銀、ロンドン2012のフルーレ団体銀、東京2020エペ団体金を獲得していたが、パリ2024では史上初めて1大会で複数メダルを獲得する快挙を達成している。現地時間8月3日時点で、パリ大会で4つのメダルを獲得(金1:男子エペ個人、銀1:男子エペ団体、銅2:女子フルーレ団体、女子サーブル団体)している日本は、この後男子フルーレ団体戦が続く。