日本は銀メダル…1-3でイタリアに屈する|バレーボールネーションズリーグ女子2024決勝

執筆者 Kazuki Okumura / 奥村和輝
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バレーボールネーションズリーグ女子2024は6月23日、タイ・バンコクで決勝を行った。今大会でパリ2024オリンピック出場権を獲得した日本代表は世界ランキング1位のイタリア代表と対戦。同6位の日本はセットカウント1-3で敗れ、準優勝で大会を終えた。

第1セットから高さやパワーで優るイタリアがポイントを重ねる。日本もキャプテンの古賀紗理那を中心に追いかけるが、イタリアの勢いを跳ね返せず17-25で落とした。第2セットも試合の流れは変わらず。1セット目に続いて17-25でイタリアが取った。

後がなくなった日本は第3セットで反撃に出る。井上愛里沙のバックアタックやサービスエースで得点を重ね、一気にイタリアを突き放す。井上はこのセットだけで8得点。イタリアも終盤に追い上げてきたが、最後はイタリアのミスがあり、25-21で日本がこのセットを奪い返した。

第4セットはイタリアが序盤からリードを広げる展開に。日本は終盤に連続得点を挙げて3点差まで詰め寄ったが、そのままイタリアが押し切る。20-25で落とし、セットカウント1-3で敗れた。

試合終了後のセレモニーでは、日本からベストアウトサイドヒッターに古賀、ベストリベロに小島満菜美が選出。大会MVPには決勝で27点を挙げたパオラ・エゴヌ(イタリア)が選ばれた。

■日本代表登録メンバー

■パリ2024出場枠を懸けた最後の戦い

パリ2024バレーボール女子の出場枠は、全部で「12」。

このうち開催国であるフランスと、FIVBパリ五輪予選ワールドカップバレー2023の各プール上位2チーム(ドミニカ共和国、セルビア、トルコ、ブラジル、アメリカ合衆国、ポーランド)となった6チーム、合わせて7チームがすでにオリンピック出場枠を確保している。すなわち、残りの枠は「5」となっている。

パリ2024バレー女子最後の5枠は、2024年6月17日時点の世界ランキングで決定されるため、VNL2024予選ラウンドの試合がランキング上位に食い込むラストチャンスとなる。そして、カウント対象日における世界ランキングにおいて、まずはオリンピック出場枠を獲得していない大陸地域の最上位の代表チームへの配分が優先される。残りの枠は、オリンピック出場枠を得ていない世界ランキング上位の国・地域に与えられる。

バレーボールの世界ランキングは、セットカウントによっても獲得ポイントが変動するため、勝敗はもちろんのこと、試合の勝ち方も重要になる。真鍋政義監督やキャプテンの古賀紗理奈を中心としたTEAM JAPANが見せる、オリンピックを見据えた連携プレーに注目したい。

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