バレーボール女子日本代表 パリ2024出場決定!「目標をクリアして安堵」
執筆者 Yukifumi Tanaka / 田中幸文1 分|
日本バレーボール協会(JVA)は6月14日、国際バレーボール連盟(FIVB)およびバレーボールワールド(VW)からの通知を受け、バレーボール女子日本代表が開幕まで50日を切ったパリ2024にクオリファイした(出場条件を満たした)ことを発表した。
バレー女子日本代表は現在、西日本総合展示場(福岡県北九州市)で行われているバレーボールネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド最終週の戦いの真っ只中で、13日までに10戦を終え、7勝3敗という成績を残している。
JVAによると、FIVBおよびVWが6月13日までのVNL試合に基づきFIVB世界ランキングのポイントに関する計算を行った結果、日本はオリンピック出場をかけたVNL2試合をまだ残しているものの、それらの勝敗に関わらずフランスで行われるオリンピック出場の条件を満たしていることが確実になったことが判明し、今回の発表に至っている。
これにより、パレーボール女子日本代表はアテネ2004から6大会連続のオリンピック出場となる。また、すでに出場権を獲得しているバレーボール男子日本代表と揃って、パリ2024出場を果たすこととなる。
JVAの発表による、バレー女子日本代表の真鍋政義監督とキャプテン・古賀紗理那のコメントは、以下の通り。
眞鍋政義監督「目標に向かって挑戦」
「2年半前に日本代表監督に再就任し、パリ2024オリンピックの出場権を獲得することが一番の目標だったので、まずは目標をクリアして安堵している。出場権獲得までの3年間は長かった。昨年(のパリ五輪予選は)悔しい試合で出場権を獲ることができなかったので、今年のVNLに懸けていた。VNLでは1戦目からトルコに勝利するなど、ポイントを稼ぐことができたので、選手やスタッフには感謝している。
出場権獲得のターニングポイントは再就任1年目だった。東京2020オリンピックのあとチームを引き継いだとき、(日本は)世界ランキング9位(266ポイント)だった。そこからどのようにパリオリンピックの出場権を獲得するかを考えるなかで、2022年のVNLで世界ランキングを上げるしかなかった。オリンピックの翌年はどの国も若い選手を起用するためそこがチャンスだと思い、我々は勝ちにこだわってスタートダッシュをした。さらに同年の女子世界選手権を経て50ポイントを稼ぐことができ、最終的には6位(316ポイント)まで上昇することができたので、今思うと1年目の50ポイントの貯金が大きかった。まだVNLの試合は残っているが、次戦のセルビア戦に勝ち、東京オリンピック金メダルのアメリカにも勝って、ファイナルラウンドやパリオリンピックに向かいたい。まだパリオリンピックの目標は決めていない。
選手やスタッフと話し合いながら最終的な目標を決め、その目標に向かって挑戦したい」
キャプテン・古賀紗理那「素直に嬉しい」
「昨日(13日)はカナダに負けてしまったが、パリ2024オリンピックの出場権獲得がVNLでの目標だったので、素直に嬉しい。眞鍋監督から話があったが、残りの2試合の結果次第で世界ランキングが変わるので、気を引き締めて戦っていきたい。パリオリンピックは厳しい戦いになると思うが、チーム全員で戦うことができるようにいい準備をしていきたい」
VNL最終週における日本代表の残り2試合のスケジュールは、以下の通り。
- 6月15日(土)19:20〜 日本 vs セルビア
- 6月16日(日)18:45〜 日本 vs アメリカ合衆国
パリ2024は、7月26日に開幕する。
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