名古屋から、フランス、そしてフィリピンーー。
6月初旬から3週間にわたって世界各地で行われたバレーボールネーションズリーグ(VNL)2023の予選ラウンドは、女子に続いて、男子の競技スケジュールを全て終え、日本時間7月10日に最終の順位表が確定し、日本を含む決勝ラウンド進出の上位8チームが決定した。
名古屋で行われた第1週の最終戦では、Tokyo2020金メダルチームであり、VNL2022エディションで優勝しているフランスをセットカウント3−1で撃破すると、続くフランス・オルレアンでの第2週の第3戦では、強豪・ブラジルを相手にフルセットの末、ドラマチックな勝利を収め、30年ぶりに公式戦で南米の強敵から大金星をあげるなど、怒涛の勢いで開幕から無傷の10連勝を飾った "龍神NIPPON" こと、バレーボール男子日本代表。その圧倒的なパフォーマンスと、見る者をあっと驚かす息の合ったチームワークに、日本のみならず世界中の注目を集めた。
しかし、第3週のフィリピン大会の後半2試合では、苦戦を強いられた龍神メンバー。
Tokyo2020だけでなくVNL2022においても、日本より上位に立つイタリアとポーランドを相手に後塵を拝し、龍神NIPPONは最終的に通算成績10勝2敗で予選ラウンドを終えた。最後の相手となったポーランドと、最終週で他プールに属していたアメリカ合衆国と勝利数「10」で並んだ日本は、勝点でアメリカを下回り、最終的に出場16チーム中2位となって決勝ラウンド行きの切符を手にした。
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VNL2023男子の決勝ラウンドは、ポーランド・グダニスクにて現地時間7月19日から23日まで行われる。
予選ラウンド上位8チームによる決勝ラウンドは、ノックアウト方式の競技フォーマットに変わる。言い換えれば、負けた時点でトーナメント敗退となる。
VNL2022エディションでは、決勝ラウンド初戦の準々決勝でフランスに敗れ、最終成績5位に終わった日本。1年の時を経て、キャプテン・石川祐希を中心に代表メンバー個々が進化を遂げ、世界を圧倒する連携プレーで前年の成績を上回り、今秋に予定されているパリ2024出場枠をかけたワールドカップ2023(会場:国立代々木競技場 第一体育館)に向けて、良い流れを創ることができるか、龍神NIPPONの活躍から目が離せない。
バレーボール男子日本代表は、VNL2023決勝ラウンド初戦となる準々決勝で、現地時間7月20日17:00(日本時間24:00)より予選7位通過のスロベニアと激突する。