セルビア・ベオグラードのシュタルク・アレナで現地時間9月10日に開幕したUWW(世界レスリング連合)世界選手権2022。大会3日目の12日は、男子グレコローマン60・130キロ級、女子フリースタイル55・62キロ級の準決勝までと、男子グレコローマン4階級の敗者復活戦・メダルセッションが行われた。JWF(日本レスリング協会)は世界選手権に30階級30選手を派遣(※女子53キロ級は藤波朱理が負傷により出場辞退。代替選手は派遣せず)している。
公式サイト:World Championships(UWW)
■志土地真優と尾﨑野乃香が決勝進出
女子55キロ級の志土地真優(ジェイテクト)は初戦2回戦をテクニカルフォールで制し、3回戦へ。ここでは2019年アジア選手権優勝のシエ・メンギュ(中国)を6-0で下した。準決勝は2019年世界選手権覇者で、53キロ級でTokyo2020オリンピック5位に入ったジャッカラ・ウィンチェスター(アメリカ合衆国)と対戦。12-0のテクニカルフォール勝ちを収め、決勝に進んでいる。決勝の相手は2022年の欧州選手権優勝のアレクサンドラ・ホメネツ(ウクライナ)。
同62キロ級の尾﨑野乃香(慶応大学)は、1分以内のテクニカルフォールで3回戦まで危なげなく勝利(1回戦はシード)した。準決勝では、Tokyo2020銀メダルでで前回優勝のアイスルー・チニベコワ(キルギス)を11-5で撃破。決勝ではカイラ・コリン・ミラクル(アメリカ合衆国)を相手に初の世界選手権制覇を狙う。
男子グレコローマン60キロ級の文田健一郎(ミキハウス)は、3回戦で欧州選手権優勝のケリム・カリム(トルコ)に6-3で白星。しかし、準決勝で欧州選手権2位のエドモンド・ナザリアン(ブルガリア)に5-5のビッグポイントの差で惜敗を喫した。3位決定戦へ回り、銅メダルを目指す。
男子グレコローマン130キロ級の園田新(ALSOK)は、1回戦でエデュアルド・ソゴモニャン(ブラジル)に敗戦。敗者復活戦に回ることはできなかった。
男子グレコローマン63・67・82・97キロ級は敗者復活戦・メダルセッションが行われた。
日本勢は前日に試合を終えていたが、最終順位が確定。63キロ級の池田龍斗(日体クラブ)は20位、67キロ級の遠藤功章(東和エンジニアリング)は16位、82キロ級の岡嶋勇也(警視庁)は10位、97キロ級の鶴田峻大(自衛隊)は27位となっている。
■日程・放送予定
【日程】
9月10日(土)
- 男子グレコローマン 55・72・77・87kg級/1回戦~準決勝
9月11日(日)
- 男子グレコローマン 63・67・82・97kg級/1回戦~準決勝
- 男子グレコローマン 55・72・77・87kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
9月12日(月)
- 男子グレコローマン 60・130kg級/1回戦~準決勝
- 男子グレコローマン 63・67・82・97kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
- 女子 55・62kg級/1回戦~準決勝
9月13日(火)
- 女子 50・53・65・76kg級/1回戦~準決勝
- 女子 55・62kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
- 男子グレコローマン 60・130kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
9月14日(水)
- 女子 57・59・68・72kg級/1回戦~準決勝
- 女子 50・53・65・76kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
9月15日(木)
- 男子フリースタイル 70・79・86・125kg級/1回戦~準決勝
- 女子 57・59・68・72kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
9月16日(金)
- 男子フリースタイル 57・74・92kg級/1回戦~準決勝
- 男子フリースタイル 70・79・86・125kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
9月17日(土)
- 男子フリースタイル 61・65・97kg級/1回戦~準決勝
- 男子フリースタイル 57・74・92kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
9月18日(日)
- 男子フリースタイル 61・65・97kg級/敗者復活戦・3位決定戦・決勝
【放送予定】
ネット:olympics.com
■代表選手
男子グレコローマン
- 55kg級 塩谷優(拓大)
- 60kg級 文田健一郎(ミキハウス)
- 63kg級 池田龍斗(日体クラブ)
- 67kg級 遠藤功章(東和エンジニアリング)
- 72kg級 堀江耐志(自衛隊)
- 77kg級 屋比久翔平(ALSOK)
- 82kg級 岡嶋勇也(警視庁)
- 87kg級 角雅人(自衛隊)
- 97kg級 鶴田峻大(自衛隊)
- 130kg級 園田新(ALSOK)
女子
- 50kg級 須﨑優衣(キッツ)
- 53kg級 藤波朱理(日体大)※9月7日付出場辞退
- 55kg級 志土地真優(ジェイテクト)
- 57kg級 櫻井つぐみ(育英大)
- 59kg級 元木咲良(育英大)
- 62kg級 尾﨑野乃香(慶大)
- 65kg級 森川美和(ALSOK)
- 68kg級 石井亜海(育英大)
- 72kg級 古市雅子(自衛隊)
- 76kg級 鏡優翔(東洋大)
男子フリースタイル
- 57kg級 長谷川敏裕(三恵海運)
- 61kg級 樋口黎(ミキハウス)
- 65kg級 山口海輝(日体大助手)
- 70kg級 成國大志(MTX GOLDKIDS)
- 74kg級 高谷大地(自衛隊)
- 79kg級 髙橋夢大(日体大)
- 86kg級 白井勝太(クインテット)
- 92kg級 高谷惣亮(ALSOK)
- 97kg級 石黒峻士(新日本プロレス職)
- 125kg級 山本泰輝(自衛隊)