パリ2024パラリンピックまであと100日! 知っておきたい20のこと
カウントダウンが始まった!
8月28日のパリ2024パラリンピック開会式まであと100日。
パリ2024パラリンピックでは、世界中から4,400人のパラアスリートが集まり、11日間にわたり22競技549種目においてメダルをかけた熱戦が繰り広げられる。競技は、パリ市内や、サン・ドニ、ヴェルサイユ、ヴェール・シュル・マルヌなどパリ周辺で開催されるため、観客は競技会場間を移動しやすく、パリを訪れるスポーツファンにとって多くの競技を観戦できるチャンスとなる。
ここでは、パリ2024パラリンピックついて知っておきたい20のことを紹介しよう。
1. ロンドンと並んで、パリは夏季オリンピックが3回開催された都市のひとつであるが、夏季パラリンピックを開催するのは今回が初めてとなる。フランスでは1992年にアルベールビルで冬季パラリンピックは開催されている。
2. パリ2024大会組織委員会は、史上初となるパラリンピックデーを2022年10月8日に開催した。パラリンピック選手たちは観客の目の前でデモンストレーションを行い、4万人以上の市民が楽しんだ。
3. オリンピック聖火が消灯したあと、もうひとつの聖火が、パラリンピックの起源である歴史的な場所、イギリスのストーク・マンデビルで採火される。8月25日にパラリンピック聖火は海を渡り、大会開催地パリに向かう。聖火をもったイギリス人アスリート24人が英仏海峡トンネルを通って進み、途中でフランス人アスリート24人が聖火を受け取りフランスへと運ぶ。
4. 280万枚のチケットの半分は25ユーロ以下で、50万枚は15ユーロで販売される。チケットの中には、24ユーロで販売される「ディスカバリーパス(パス・デクヴェルト)」もあり、このチケットでは同じ日に複数のパラスポーツを観戦することができる。
5. 過去の大会を超える数の国内パラリンピック委員会(NPC)の参加が見込まれ、多様性の拡大、ジェンダー平等の改善、パラスポーツの可能性の向上が期待される。
6. パリ2024オリンピック・パラリンピックでは、史上初めて同じロゴが使用される。そのエンブレムには、金メダル、聖火の炎、そしてフランスの象徴であるマリアンヌが描かれている。
7. パラリンピックのフリージュは、障がいがあるマスコットの姿で初めて登場する。オリンピックとパラリンピックのフリージュは、フランスの自由を象徴するフリジア帽から誕生した。
8. パリ2024オリンピック・パラリンピックの開会式および閉会式を手掛ける芸術監督、トーマス・ジョリーは、常識破りで知られている。舞台芸術の専門家であるジョリーは、前代未聞のパフォーマンスによってスペクタクルな舞台となるこれらの祝賀セレモニーの舞台監督を担う。
9. パラスポーツへの参加者を増やすためのパリ2024大会組織委員会の取り組みとして、アクセシビリティ(アクセスのしやすさ)の専門家が全国のスポーツクラブを訪問し、障がいがある人々の利便性をどのように高めたらよいかを指導した。
10. パリ2024パラリンピック競技は、フランスを象徴する名所を会場として行われるため、パラスポーツの素晴らしさをいっそう輝かせることができるだろう。たとえば、パラ馬術はヴェルサイユ宮殿、車いすフェンシングはグラン・パレ、パラアーチェリーはアンヴァリッドで行われるなど、パラスポーツとフランスの歴史的名所が融合する。
11. 8月28日に開会式を迎えるパリ2024パラリンピックでは、翌日から全22競技のうち11競技が早くも開始される。
12. 史上初めて全パラスポーツが、300時間にわたりライブ放送される。
13. パリ2024では、少なくとも1,859人の女子選手が出場し、236の女子種目で競い合う。これらはパラリンピック史上最も多い数となり、ジェンダー平等がさらに推し進められる。
14. パリ2024パラリンピックでは誰が大活躍するだろうか? 四肢切断の競泳選手であり、東京2020女子50m背泳ぎ運動機能障害S3で銀メダルを獲得して以来、世界選手権で金メダル3個を含むメダル9個を獲得したイギリスのエリー・チャリスがそのひとりとなることは間違いないだろう。
15. 全仏オープンの会場として世界的に有名なローラン・ギャロスでは、車いすテニスとシッティングバレーボールの会場となる。四大大会で数々の優勝を誇り、東京2020パラリンピックで女子シングルス銀、女子ダブルスで銅を獲得した上地結衣や、2023年の全仏オープン男子シングルスを制した小田凱人(ときと)など、日本選手の活躍が予想される。
16. パリ2024パラリンピックのメダルには、エッフェル塔の鉄片が用いられている。また裏面には、フランスのルイ・ブライユが発明したユニバーサルな書体ブライユ点字も用いて「パリ」と「2024」の文字が記されている。
17. エッフェル塔は、視覚障がいのある選手が出場するブラインドサッカーの競技会場の後ろにそびえ立つ。ブラジルはパラリンピックで1度も負けたことがないが、欧州チャンピオンである開催国フランスチームは、フランスの最も象徴的な場所を背景にしたこの会場で、何としても勝利をおさめるためにハードなトレーニングを続けている。
18. インド代表選手に注目だ。ロンドン2012では1個のメダルしか獲得できなかったが、リオ2016での4個、東京2020では金5個を含むメダル19個を獲得し躍進を遂げている。
19. リオ2016、東京2020パラリンピック車いすフェンシングで連覇を達成したイタリアのベアトリーチェ・ビオもパリを目指している。SNSのフォロワー数が100万人を超えるインフルエンサーの彼女の応援に、フォロワーの全てが訪れたら大変なことになる!
20. パリ2024市民マラソンでは、障がいがあるアスリートも10kmランに参加する。市民アスリートたちがパラリンピック競技のスター選手の走る道をたどる絶好の機会となる。
パリ2024パラリンピック競技大会の詳細についてはこちらから。