**東京2020では、オリンピックの歴史で初めて、スケートボード**が競技種目として登場する。エキサイティングで記念すべき大会になることは保証済みだ。では、注目のスケートボーダーはいったい誰なのか?競技はいつ、どこで行われるのか?
ここでは、東京2020のスケートボードについて知っておきたい情報をご紹介する。
東京2020スケートボードの注目選手
ストリート
インスタグラムで450万人のフォロワーを持つアメリカの**ナイジャ・ヒューストン**は、史上最強のコンテスト・ストリートスケーターの一人だ。『Thrasher Magazine』の“Skater of the Year”に何度もノミネートされているが、受賞したことはまだない。オリンピックの金メダルがあれば、強力な後押しになるかもしれない?
ホスト国のファンは、日本の**堀米雄斗**がサプライズを起こすことを期待していることだろう。東京出身のスケーターは、2019年のワールドスケート/SLS世界選手権でヒューストンに次いで準優勝している。
ナイジャの友人でもあるブラジルの**レティシア・ブフォーニ**は、女子のストリート部門の優勝候補の一人だ。フィットネス愛好家のレティシアは、2015年大会で優勝して以来、ワールドスケート/SLS世界選手権で安定した成績を収めている。
しかし近年は、同じブラジル人のパメラ・ローザやティーンエイジャーのライッサ・レアウ、さらに日本人スケーターの**西村碧莉**など、若手選手からプレッシャーを受けている。
また、トニー・ホークのスケートボード会社「バードハウス」とサプライズ契約を結んだオランダのキャンディ・ジェイコブスも出場が期待されている。
パーク
チームGBの**スカイ・ブラウン**は、2019年のパフォーマンスにより、東京2020への出場は事実上保証されている。
2020年の夏、11歳のスカイは練習中に転倒して大怪我を負って入院した。その後はパンデミックの影響もあって彼女が滑る姿は見られていないが、インスタグラムからは、完全に健康を取り戻している様子がうかがえる。パークへの挑戦に意欲を燃やしていることだろう。
スカイのヒーローの一人であるリジー・アーマントは、アメリカのカリフォルニア州で育ったが、**フィンランド代表**として参加することを選択した。リジーは、トニー・ホークの伝説の360ループを完成させた唯一の女性でもある。
パークでは、アメリカのヘイマナ・レイノルズが2020年のランキングで首位に立ち、トム・シャールも高い評価を受けている。同じくアメリカ人で、スノーボードでオリンピック3連覇を達成しているショーン・ホワイトは、スノーボードに専念し、夏季競技のスケートボードへの転向はしないと宣言した。
東京2020でのスケートボード競技フォーマット
ストリート
スケートパークに行ったことがある人なら誰でも知っているような、世界のどの街中にもあるような特徴をもったコースだ。
時間制限は設けられているが、それ以外は階段や手すり、縁石、ベンチ、壁、坂道など自由なルートを選んで滑ることができる。
トリック(技)の難易度、高さ、スピード、独創性、完成度、構成力などが採点のポイントになる。
パーク
パークのルーツは、スケートボードが登場した当初、ロサンゼルスのベニスビーチでスケーターたちが水を抜いたプールで滑っていたことに由来する。
滑らかな椀状の斜面は急カーブを描いているため、スケーターは勢いよく飛び上がった時の高さを生かして、思い思いに滑りを組み立てることができる。
ここでもスケーターはトリックの難易度や独創性を評価される。
東京2020でのスケートボード日程
7月25日(日)
男子ストリート
7月26日(月)
女子ストリート
8月4日(水)
女子パーク
8月5日(木)
男子パーク
オリンピック競技としての歴史
スケートボードは、東京2020で初めてオリンピック種目として採用された。パリ2024でもプログラムの一部となることが提案されている。
2014年に南京で開催されたユースオリンピックにも登場した。
東京2020でのスケートボード会場
東京にある**有明アーバンスポーツパーク**がオリンピックで最初のスケートボード競技会場となる。