東京マラソン2023(英文名:Tokyo Marathon 2023)が3月5日に東京の中心地を巡る42.195kmコースで行われ、市民ランナーを含む38,000名が都内を駆け抜けた。
■男子:山下、歴代記録3位の好タイム
エリート男子ではフィニッシュライン直前まで接戦となるデッドヒートが繰り広げられた。優勝は、2時間5分22秒でゴールしたデソ・ゲルミサ(エチオピア)だった。その先頭集団の後ろでは、山下一貴(三菱重工)とTokyo2020男子マラソンで6位入賞の大迫傑(Nike)による日本人トップ争いが展開される。40km付近から、大迫が右脇腹を押さえる様子を繰り返して徐々に失速し、山下が突き放す。先頭集団を追いかける格好で、山下が日本人歴代3位の記録となる2時間5分51秒でフィニッシュし、日本勢トップの7位に入った。また、其田健也(JR東日本)も大迫をとらえて、歴代4位のタイムとなる2時間5分59秒でゴールし、8位となった。大迫は、2時間6分13秒で9位に終わった。なお、このタイムで大迫は、開幕まで500日余りと迫るパリ2024マラソン日本代表選考競技会となるマラソングランドチャンピオンシップ(10月15日開催)の出場権を獲得している。
東京マラソン2023男子の表彰台成績および日本代表の上位成績は、以下の通り。
- デソ・ゲルミサ(エチオピア)2時間5分22秒
- モハメド・エサ(エチオピア)2時間5分22秒
- ツェガエ・ゲタウェウケベデ(エチオピア)2時間5分25秒
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- 7位 山下一貴 2時間5分51秒
- 8位 其田健也 2時間5分59秒
- 9位 大迫傑 2時間6分13秒
■女子:松田、日本人トップの6位でフィニッシュ
エリート女子では、青森山田高校出身のローズマリー・ワンジル(ケニア)が2時間16分28秒で優勝した。日本人のトップは、世界陸上オレゴン2022代表を務めた松田瑞生(ダイハツ)の6位で、タイムは2時間21分44秒だった。Tokyo2020女子マラソン8位入賞の一山麻緒(資生堂)は、序盤に失速するも完走し、2時間31分52秒で14位に終わった。
東京マラソン2023女子の表彰台成績および日本代表の上位成績は、以下の通り。
- ローズマリー・ワンジル(ケニア)2時間16分28秒
- ツェハイ・ゲメチュ(エチオピア)2時間16分56秒
- アシェテ・ベケレ(エチオピア)2時間19分11秒
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- 6位 松田瑞生 2時間21分44秒
- 7位 細田あい 2時間22分8秒
- 9位 森田香織 2時間26分31秒