オリンピック旗引き継ぎ式の伝統

オリンピック旗の引き継ぎは、オリンピック閉会式での恒例行事

文: Will Imbo
写真: 2021 Getty Images

東京2020オリンピックは8月8日、数々の象徴的な要素が盛り込まれた閉会式でオリンピック聖火が消え、正式に幕を閉じた。閉会式では、オリンピック旗がアンヌ・イダルゴパリ市長に引き継がれた。

オリンピック旗引き継ぎの意義とは何だろうか? いつから始まり、どのような手順が踏まれるのだろう? ここでは、オリンピック旗引き継ぎ式に関する情報を紹介したい。

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写真: 2021 Getty Images

オリンピック旗引き継ぎ式とは?

オリンピック旗の引き継ぎは、閉会式において、ある都市(今回はパリ)が正式に次のオリンピック開催都市となる象徴的な瞬間だ。

閉会式での引継ぎ式では、ギリシャ国旗がオリンピック旗の左側に掲げられた後、ギリシャのオリンピアで開催された古代の大会と現代の大会とのつながりを示してギリシャ国歌が演奏される。

ここで、オリンピック賛歌が流れる中、オリンピック旗が降ろされてスタジアムから運ばれ、現在の開催地と次の開催地の行政の長が国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と一緒にステージに登場する(東京2020の閉会式では、小池百合子東京都知事とアンヌ・イダルゴパリ市長がバッハ会長と一緒に登場)。

その後、開催都市の市長は、オリンピック旗をIOC会長に手渡し、IOC会長は次のオリンピックを開催する都市の市長に渡し、受け取った市長は旗を8回振る。大会中に掲揚される旗とは異なるこの特別な旗は、通常、次回のオリンピックに向けて4年間、開催都市の市役所に掲揚される。

次期開催国の国旗は、今大会の開催国の国歌が流れる中、開催国の国旗の右側に掲揚される。

オリンピック旗引き継ぎの歴史

これは、1920年に開催されたオリンピックで、ベルギーのアントワープ市からIOCに初めてオリンピック旗が贈呈されたことに由来しており、アントワープ・セレモニーと呼ばれることがある。大会終了後、パリ1924オリンピックに向けて新しい旗が作られたが、この旗は“アントワープ旗”と呼ばれていた。

アントワープ旗は、1984年のロサンゼルスオリンピックまで引き継ぎ式で使用されていた。1988年の夏季オリンピックでは、韓国のソウル市から新しい旗がIOCに贈られ、その後“ソウル旗”として知られるようになり、ロンドン2012オリンピック終了まで使用された。

リオ2016オリンピックの終了時に、ソウル旗に代わる新しい旗がIOCに贈られ、これが現在の引き継ぎ式で使用されている最新のオリンピック旗だ。

冬季オリンピック旗の最初の引き継ぎは、1952年にノルウェーのオスロで開催された冬季オリンピックで行われた。“オスロ旗”と呼ばれるようになったこの旗が最後に使用されたのは、ソチ2014冬季オリンピックの閉会式。平昌市は、2018年冬季オリンピックの閉会式で、現在使用されている代わりとなる旗を用意した。

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