平野美宇、張本智和、早田ひながベスト8進出!|パリ2024卓球シングルス3回戦

執筆者 Takumi Sakakibara / 榊原拓海
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Miu Hirano of Team Japan celebrates during the Table Tennis Women's Singles Round of 16 match against Manika Batra of India on day five of the Olympic Games Paris 2024 at South Paris Arena on July 31, 2024 in Paris, France.
写真: 2024 GETTY IMAGES

パリ2024オリンピックの卓球は、現地時間7月31日夕刻より男女シングルス3回戦(ラウンド16)を実施した。この日の午前には、シングルス2回戦の試合が一部行われている。

午前中に行われた2回戦から数時間のインターバルを経て、ふたたび戦いの舞台へ登場したのは、女子シングルス代表の平野美宇。ITTF(国際卓球連盟)世界ランキング13位の平野は、同28位のマニカ・バトラ(インド)と対戦。第1ゲームを11-6、第2ゲームを11-9で連取すると、第3ゲームこそ接戦の末に12-14で落としたが、その後第4ゲームを11-8、第5ゲームを11-6で制し、ゲームカウント4-1で勝利。自身初出場のシングルスで、準々決勝へ進んだ。

平野が準々決勝進出を決めた後は、世界ランキングで9位につける張本智和が戦いの舞台に姿を見せた。同62位のアンデシュ・リンド(デンマーク)と対戦。立て続けにポイントを取られた第1ゲームを8-11で落とし、ヒヤリとした滑り出しとなったが、デュースまでもつれ込んだ第2ゲームを12-10で制すと、第3ゲームは終始張本のペースで進め、ゲームカウント2-1で逆転に成功。第4ゲームはリンドの粘りに苦しめられながら、11-8で取り切ると、第5ゲームも11-6で奪い、ゲームカウントは4-1。シングルスでは自身初となるベスト8入りを決めた。

日本勢最後の登場となった、世界ランキング5位の早田ひなは、同19位のジアナン・ユアン(フランス)と対戦した。第1ゲームをデュースまでもつれ込む接戦の末に13-11で奪うと、第2ゲームも11-6と連取。第3ゲームもユアンの粘りを逃げ切って11-8で制し、王手をかける。第4ゲームは11-6で取り切り、ゲームカウント4-0のストレート勝ち。自身初のオリンピックの舞台で、平野、張本に続いてベスト8進出を果たした。

試合後、早田は同日に行われた2回戦と3回戦の2試合を振り返るとともに、翌日の準々決勝に向けて意気込みを語った。

「(地元フランスの選手との対戦で勝利)完全にアウェイなることはわかっていたので、選手と1対1で勝負する気持ちで試合に入りました。最後までその気持ちを切らさず、4-0で勝てたので、良かったなと思います」

「(シングルスは1ゲームも落としていないが)今日の2試合はともに1ゲーム取られてもおかしくない状況はありましたが、そこで最後まで諦めず、自分自身がやれることを最大限できたからこそ取れた1ゲームだと思っています。明日はそう簡単にはいかないと思うので、戦術を確認した上で、体力面でもしっかり回復できるように努めます」

「(朝鮮民主主義人民共和国の選手との対戦だが)組み合わせを見た時に、当たる可能性があるのはわかっていたので、びっくりはしていないです。当たるつもりでここ何日も過ごしてきているので、あとは目の前の試合をやるだけだと思います。対策はなかなかできないかもしれませんが、自分が持っている技術を出すだけでなく、試合をやってみた上で戦術を変更しながら勝ち切れるように、柔軟な頭を持って試合に臨みたいと思います」

なお、戸上隼輔は、チャン・ウジン(大韓民国)と対戦。ゲームカウント0-4で敗れ、ベスト16敗退となった。

パリ2024卓球男女シングルスは、現地時間8月1日に準々決勝が行われる。平野は世界ランキング8位のシン・ユビン(大韓民国)と、張本は世界ランキング4位のファン・ジェンドン(中華人民共和国)と対戦。早田は、世界ランキング168位ながら躍進を遂げているピョン・ソンギョン(朝鮮民主主義人民共和国)と対戦する。