2023年世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)アジア大陸予選会が現地時間1月7日、ルサイル・スポーツ・アリーナ(カタール・ドーハ)で開幕。大会3日目となる9日は、ダブルス3種目のグループ決勝が実施された。ダブルスの日本代表ペア全6組は、世界卓球の出場枠が懸かるグループ決勝からの出場となる。
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■男子ダブルス2組が出場権獲得
男子ダブルスには、張本智和/篠塚大登と戸上隼輔/宇田幸矢が出場。張本/篠塚ペアは、カザフスタンのアイドス・ケンジグロフ/イスケンデル・ハルキにストレート勝ち(11-4、11-5、11-4、11-2)を収めた。戸上/宇田ペアは、対戦相手のホンコン・チャイナ組が棄権。不戦勝で世界卓球出場権を獲得した。
■みまひな、Wみゆうがともに勝利
男子ダブルスには、早田ひな/伊藤美誠の“みまひな”、木原美悠/長﨑美柚の“Wみゆう”が出場した。
早田/伊藤は、タイのオラワン・パラナン/サウェータブット・スターシニー組と対戦。第4ゲームこそ落とすも、ゲームカウント4-1(11-6、11-5、11-6、7-11、11-7)で勝利を収めた。木原/長﨑は、カザフスタンのアナスタシア・ラブロワ/アンゲリナ・ロマノフスカヤに4-0(11-4、11-5、11-8、11-6)のストレート勝ち。みまひな、Wみゆうがともに世界卓球出場権を獲得している。
■日程・放送予定・ライブ配信・中継予定
【日程】
2023年1月7日〜13日(7日間)
【放送予定】
■概要と見どころ
本来であれば、新しい開催方式にて実施されるはずだった世界卓球選手権(以下:世界卓球)は、世界的な新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、2021年と2022年の世界卓球を暫定的な措置を講ずるイレギュラーな開催となった。そして、2023年の新たな年の幕開けに相応しく、5月に南アフリカ・ダーバンで開催される世界卓球2023は、その新しい開催フォーマットを初めて採用する大会となる。
世界卓球2023に出場するためには、各大陸別で開催される予選会にて出場枠を勝ち取る必要があり、各国・地域の代表チームは最大でシングルス5枠(男女それぞれ)、ダブルス2枠(男女、混合3種目それぞれ)を得ることができる。世界卓球2023の出場枠を獲得するために、このアジア大陸予選の日本代表に選出されたのは、男子6名、女子5名の合計11名の強者だ。
注目は、大会開始時点の世界ランキング男子シングルスで4位の張本智和だろう。Tokyo2020男子団体戦で銅メダル獲得に貢献した若きホープは、今や日本のエースへと成長し、卓球王国・中国の代表選手と互角で争うパフォーマンスを見せ、2022年11月に開かれたアジアカップ2022で、張本はアジアの頂点に輝き、33年ぶりの優勝という快挙を成し遂げたばかりだ。このアジア大陸予選で、ふたたび日本の強さをアジアで誇示できるか目が離せない。
また、開幕まで2年を切ったパリ2024日本代表選考ポイントランキング(以下:選考ランキング)で、首位独走の張本を間近で追いかけるのは、同ランキング2位の篠塚大登だ。この2人は、ペアを組んで男子ダブルスにも出場する予定で、日本のシングルスとダブルスの2冠達成となるかにも注目だ。
女子も見逃せない。Tokyo2020で金を含む計3のメダルを獲得している伊藤美誠と、パリ2024選考ランキングで1位に立つ早田ひなの2人もシングルスだけでなく、女子ダブルスでもペアを組んで、このアジア大陸予選に臨む。とくに、伊藤は前述のアジアカップで準優勝に終わっており、そのリベンジに期待がかかる。
このほか、パリ2024選考ランキング上位にいる吉村真晴、戸上隼輔、及川瑞基、平野美宇、木原美悠、長﨑美柚がシングルス代表に選ばれており、宇田幸矢も男子ダブルス代表として出場することが発表されている。
さぁ、2023年の卓球の戦いは、どんなドラマから始まるのだろうかーー。挑戦の旅は、続く。
■日本代表・出場選手
※日本卓球協会の発表順による