鈴木聡美が女子200m平泳ぎでも派遣標準記録突破…三井愛梨、牧野紘子、竹原秀一もパリ2024内定|競泳・国際大会代表選考会2024第6日

執筆者 Kazuki Okumura / 奥村和輝
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Satomi Suzuki
写真: 2024 Getty Images

競泳の国際大会代表選手選考会は3月22日、 東京アクアティクスセンター(東京都江東区)で大会6日目を迎えた。今大会は今夏に開催されるパリ2024を含む国際大会の日本代表選考会として行われている。

この日は実施されたオリンピック実施種目のすべてで、パリ2024日本代表内定者が誕生。3種目の4名が派遣標準記録を突破した。

女子200mバタフライ決勝では2人が日本代表に内定。優勝した三井愛梨が2分06秒54、2位の牧野紘子は2分07秒61だった。

男子200m背泳ぎ決勝は大学1年生の竹原秀一が唯一、派遣標準記録(1分56秒92)を突破。1分56秒28でレースを制した。2位の砂間敬太は1分57秒01で派遣標準記録に届かず。3位の入江陵介も1分58秒37となり、個人種目での5大会連続のオリンピック出場はならなかった。

女子200m平泳ぎ決勝は鈴木聡美、渡部香生子、今井月と実力者3名が最後までデッドヒート。競り勝った鈴木が2分23秒09で派遣標準記録(2分23秒31)も上回った。鈴木は100mでも派遣標準記録を突破し、パリ2024日本代表に内定していた。2位の渡部は2分23秒55でわずかに届かず。今井は3位、タイムは2分23秒69だった。

そのほかの種目では、非五輪種目の男子50m平泳ぎ決勝で渡辺隼斗が27秒44で優勝。女子200m背泳ぎ準決勝では山本千晶がトップの2分11秒80で決勝へ。男子200m個人メドレー準決勝は1分58秒33の瀬戸大也が首位。男子50m自由形準決勝は22秒21の塩浦慎理が全体1位で決勝に進んだ。

なお、オリンピック代表選手に関しては、各国内オリンピック委員会(NOC:日本の場合、日本オリンピック委員会/JOCを指す)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。

競泳の国際大会代表選手選考会2024の結果は、下記より確認できる。

競泳・国際大会代表選手選考会2024丨結果速報・成績一覧

パリ2024日本代表選考

パリ2024オリンピック競泳の日本代表選手選考対象大会となる「国際大会日本代表選手選考会」では、個人種目で派遣標準記録(下表の通り)を突破した選手が、代表選考の対象となる。なお、同記録を突破した選手が3名以上いる場合は、上位2名を選考する。上位2名までの者の中に、同じ記録の者が複数存在するために、上位2名を決定することができない場合は、スイムオフを実施し、その上位者を選考する。スイムオフの実施方法は競技委員会がその都度決定する。

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)代表選手選考基準について(日本水泳連盟)

日本水泳連盟は各種目の派遣標準記録について、以下の通り説明をしている。

「2017年から2023年に開催されたオリンピックまたは世界選手権の各準決勝10位の記録及び各予選10位の記録(準決勝のない種目については 予選10位の記録によることとした)のうち最高記録とした。但し、400m個人メドレー(女子)については、同最高記録がオリンピック参加標準記録を下回っているため、オリンピック参加標準記録によることとした(今後、オリンピック参加標準記録に変動が生じた場合はそれに準ずることとする)」