人生を変えるほどの怪我を負ったスチュアート・ロビンソンが、車いすラグビー選手として人生を取り戻すまで

39歳のロビンソンは、英国空軍の4回目のアフガニスタン派遣で両足を失った。しかしリハビリ中に車いすラグビーに出会ったことで、彼は人生を取り戻し、障害者スポーツの可能性に目を向けるようになった。

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(2017 Getty Images for the Invictus Games Foundation)

2016年、スチュアート・ロビンソンは、パラリンピック・インスピレーション・プログラムのメンバーに選ばれてリオ・パラリンピックに参加した。このプログラムは、大会を訪れて、高いレベルで成功するためには何が必要かを学ぶ機会だ。

2014年に開催されたインビクタスゲームズで、イギリスがアメリカを破って金メダルを獲得するのに貢献したロビンソンの、車いすラグビーでのポテンシャルは明らかだった。

そして2021年、人生を変えるほどの怪我を負ってから8年後、39歳のロビンソンは、東京で開催されるパラリンピック競技大会のイギリス代表選手に選ばれた。

これはそんな彼のストーリーだ。

人生を変えた大怪我を乗り越えて

スチュアート・ロビンソンは、英国王立空軍の退役軍人で、アフガニスタンに4回派遣された。

彼の人生を変えたのは、2013年に行われた4回目の派遣の時だった。

彼は予期せぬ爆発に遭遇し、両足を失った。

ロビンソンが新しいスポーツに出会ったのは、リハビリ中のことだった。

「入院中に車いすラグビーのパンフレットや、インビクタスゲームのポスターを見て、参加してみることにしました」。

それが、ロビンソンがこの大怪我を乗り越えるきっかけになった。

彼は続けた。「インビクタスは私に大きな影響を与えてくれました。私を奮い立たせ、動けるようにし、障害者スポーツに目を向けさせてくれたのです」。

スチュアート・ロビンソンの人生を変えたスポーツ

ロビンソンは、自分と同じような境遇にある人たちに、「このスポーツをどんなに勧めても勧め足りない」と言うほど、この競技に可能性を信じている。

「このスポーツは、私に多くのものを与えてくれました」と彼は言う。「スポーツは私の健康を維持し、人生をふたたび軌道に乗せてくれました」。

「チームワークや会話、仲間意識に慣れている軍隊を離れると、二度とそのようなものが得られないのではないかと不安になるものですが、精神的にも大きな助けとなりました」。

「実際、負傷した軍事の多くが、そのことで苦しんでいます」

週末のトレーニングに招待されると、彼はすぐに競技を覚え、その後ロンドンで開催されたインビクタスゲームの代表に選ばれた。

そして人生の転機となった負傷からわずか1年後の2014年大会で、ロビンソンは金メダルを獲得したのだった。

イギリス代表としてパラリンピックに出場する夢を叶える

このスポーツを始めてからというもの、 ロビンソンは東京パラリンピックへの出場を目指してきた。

「この4、5年間、それを念頭に置いてがんばってきました」とロビンソンは明かした。

「怪我をしてリハビリを始めたときから、少なくとも1度はパラリンピックに出場したいという目標を持っていました」。

大会が1年延期されるという前代未聞の事態になっても、ロビンソンとイギリス代表の目標は変わらなかった。

彼らのパラリンピックの旅は、8月25日(水)に行われたカナダ戦での50-47の勝利で始まった。

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