パリ2024オリンピック・スケートボード競技ストリート種目の最初の予選「ストリートスケートボード選手権プロツアー(ストリート選手権ローマ)」が、6月26日に開幕。日本からは男子8選手、女子10選手が出場を予定している。24日にはTokyo2020女子金メダリストの西矢椛、男子の白井空良が成田空港からローマへ出発。取材に応じ、大会への意気込みを語った。
パリ2024予選初戦を前に白井は「(パリ2024まで)気付けばあと2年かという気持ち。初戦なので緊張するが、これが全てではないので思い込まずに大会に臨みたい」とコメント。開催地ローマのパークについては「得意なパークではない」と印象を語り、大会では「やれることをやりたい」と控えめに述べる。
スケートボード競技がオリンピックで初めて実施されたTokyo2020では9位に終わったが、同大会でオリンピックという大会の大きさを実感したと話す白井。パリ2024は「自分にとって大事な大会」と位置付けている。さらにオリンピック予選は他の大会とは重みが違うことを強調。「他の試合は負けても次がある。オリンピック予選は何戦かあるが、一戦一戦が重要で無駄にしてはいけない。(今は)初戦の重要さを痛感している」と強い気持ちでパリ2024予選初戦に臨む。
一方、Tokyo2020金メダリストの西矢は、パリ2024予選初戦を前にしても自然体だ。大会では「(戦う仲間と)会えることが楽しみ。楽しく滑ることが目標」と、気負った様子はない。オリンピックもあくまで「1つの大会」と捉えており、パリ2024も「出れたらいいなくらいで、あまり考えていない」と話す。あくまでも、「みんなからかっこ良いと言われるスケーターになりたい」という目標に向かい、自分らしい滑りをするだけだ。
白井空良
「パリ2024まで気付けばあと2年かという心境。予選初戦なので緊張するが、これがすべてではないので思い込まずに大会に臨みたい。新しい技には取り組めていないが、今までのトリックをより良いものにする練習をしてきた。イタリアのパークを見て得意なパークではないと思ったので、やれることをやりたい。
パリ2024にすべてをかけているわけではないが、自分にとって大事な大会だと思っている。オリンピック予選だとほかの大会とは違う。Xゲームなどは負けても次がある。予選は何戦かあるが、1つ1つの大会が重要になる。勝てばオリンピックに大きく近づくが、負けたらすこしずつ遠くなっていく。一戦一戦無駄にしちゃいけないと思っている。今回表彰台に載れれば今後が楽になる。初戦の重要さを痛感している。
東京2020を経験し、オリンピックの影響力の大きさを感じた。(優勝した堀米雄斗を見て)人生が変わる大会だと感じた。スポンサーさんも応援してくれて、オリンピックの大きさ、凄さを感じた」
西矢椛
「(今大会では)みんなに会えることが楽しみで、楽しく滑ることが目標。海外の大会は盛り上がりがすごい。競技中も感じるので楽しみにしている。
(連覇を狙うパリ2024には)出れたらいいなというくらいで、あまり考えていない。ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーはない。Tokyo2020後でもいつも通り変わらず過ごしている。
(目標は)みんなからかっこ良いと言われるスケーターになること」
■日程・放送予定
【日程】
- 6月26−28日 公式練習
- 6月29日 競技1日目 女子予選
- 6月30日 競技2日目 男子予選
- 7月1日 競技3日目 男女 準々決勝
- 7月2日 競技4日目 男女 準決勝
- 7月3日 競技5日目 男女 決勝
※現地時間
【放送予定】
ネット:Olympics.com(ライブ中継)
- 7月2日 23:15 男女 準決勝
- 7月4日 01:45 男女 決勝