リードで久米乃ノ華が銀メダル!安楽宙斗は銅|スポーツクライミングワールドカップ・シャモニー2023

フランス・シャモニーで、リードとスピード2種目のIFSCスポーツクライミングのワールドカップが行われた。リード女子では、久米乃ノ華が2位に入り、初めて表彰台に上った。また、リード男子では、ボルダー種目で年間王者に輝いたばかりの安楽宙斗が銅メダルを獲得している。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Kume Nonoha competes in the Lead final during the 2023 Climbing World Cup in Chamonix
(© Jan Virt / IFSC)

開幕まで1年余りと迫るパリ2024の開催国であるフランス南東部に位置する街・シャモニーにおいて、IFSC(国際スポーツクライミング連盟)が主催するリードとスピードの2種目のワールドカップが、現地時間7月7日から9日までの3日間にわたって行われた。

今大会には、リード種目に男子9名、女子7名、スピード種目に男子5名、女子4名の合計25名の日本代表がエントリーしている。

◾️久米が初のW杯表彰台!

83名が出場した女子のリードでは、予選と準決勝を経て、日本代表2名を含む8名のファイナリストが、大会最終日(9日)の決勝に挑んだ。

その中で、今シーズンよりワールドカップに出場している久米乃ノ華(くめ・ののは)が、「38+」をマークして銀メダルを獲得した。久米にとっては、これがワールドカップ初の表彰台となる。また、久米とともに決勝へ進出したTokyo2020銀メダリストの野中生萌は、最終成績「37+」で、5位となった。優勝は、「43+」をマークした大韓民国代表の選手(Jain KIM)だった。

IFSCスポーツクライミングワールドカップ・シャモニー2023リード女子決勝の表彰台成績は、以下の通り。

  1. Jain KIM(大韓民国)43+
  2. 久米乃ノ華 38+
  3. Hélène JANICOT(フランス)38+

◾️安楽、リードでもメダル獲得

92名がスタートを切った男子のリードでは、女子の競技フォーマットと同様に、予選と準決勝を勝ち上がったファイナリスト8名による決勝が行われ、唯一日本代表でファイナルに進出し、今季ワールドカップのボルダー種目で年間総合優勝に輝いたばかりの安楽宙斗(あんらく・そらと)が、「48」をマークして、銅メダルを獲得した。今大会を終えた時点で、安楽はリードの年間総合ランキングで3位(獲得ポイント:1,795)につけており、今シーズンのワールドカップ3戦を残して、ボルダーと合わせた総合優勝2冠となるか注目される。

IFSCスポーツクライミングワールドカップ・シャモニー2023リード男子決勝の表彰台成績は、以下の通り。

  1. Toby ROBERTS(イギリス)Top
  2. Sam AVEZOUA(フランス)50
  3. 安楽宙斗 48

このほか、男子のスピードでは、日本代表で唯一ファイナルに勝ち進んだ安川潤が4位(タイム:5.324)に入っており、3位(タイム:5.323)との差はわずか0.001秒で、メダルに届かなかった。

女子のスピードでは、日本代表はいずれも決勝進出とはならなかった。なお、男女ともにスピード種目では、インドネシア代表選手が優勝している。

次戦のワールドカップは、フランス・ブリアンソンにて、現地時間7月14日から15日にかけて男女のリード種目のみ行われる。

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