8月1日〜12日の日程でスイス・ベルンで開催されているIFSCクライミング世界選手権2023で、大会6日目の8月6日午後に女子リード決勝が行われ、日本代表の森秋彩が優勝した。2位はヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)、3位はソ・チェヒョン(大韓民国)。
準決勝を1位で通過した森は、同2位通過のガンブレットが残り2秒を残して唯一完登し、暫定1位として会場を盛り上げる中、最終競技者として登場した。
50手以上に及んだ課題を森はスムーズに登り進めると、残り1分が過ぎた頃にトップに近づき、会場からの声援はヒートアップ。多くの声援を受けながらも、森は冷静に1手1手を進め、残り28秒を残してトップに到達。ともに完登してタイとなり、準決勝の結果をもとに森の優勝が決まった。
英語での優勝インタビューに応えた森は、「ヤンヤが完登することはわかっていたので、自分もそうしなければならないと思って、緊張しました。でも楽しんで登って、気づいたらトップに辿り着いていました。とても嬉しいです」と語った。
また同じく決勝に進出していた野中生萌(みほう)は32で決勝8位となった。
パリ2024オリンピック出場権がかかるボルダー&リードの準決勝は9日、決勝は11日に予定されている。