スピードスケート佐藤綾乃「4人の絆は私の宝物」

北京2022のスピードスケート最後の種目となる女子マススタートの決勝が行われ、佐藤綾乃が8位に入賞した。レース後、改めて女子団体追い抜きメンバーとの絆について語った。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
SATO Ayano
(2022 Getty Images)

**北京2022スピードスケート女子マススタート決勝が2月19日、国家速滑館で行われ、佐藤綾乃**が8位に入賞した。

準決勝(1回戦)を1組2着通過した佐藤は、決勝の最後のコーナーに差し掛かった際に他の選手と接触し、バランスを崩すも持ちこたえて6着でゴール。中間ポイントを合計した結果、全体の8位でレースを終えた。

佐藤はレース後、「予選で**(高木)菜那**さんが転んでしまって、決勝では菜那さんの分まで頑張ろうという気持ちで、菜那さんにも送り出してもらえたんですけど、2年ぶりだったので思うようにいかず、難しいなと思いながらのレースだったと思います」と振り返った。

最終周での接触については、「たらればになっちゃうんですけど、あの接触がなければ3位を狙えたのかなと思う」としつつも、15周まででレース展開を読むことができなかった点をあげ、2シーズン実戦で滑っていないことの難しさを噛み締めた。だが、スピードスケート最後の種目となったこの種目を、「菜那さんと『最後はふたりで楽しもう』」と意識して臨んだことを明かし、「悔しい結果になってしまったんですけど、他の国の選手とかとも『頑張ろうね』と声を掛け合えたので、楽しめたレースとなりました」と、明るく語った。

女子団体追い抜きのメンバーとして銀メダルを獲得した佐藤は、改めてチームの絆について聞かれると、「4人(高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃、押切美沙紀)の絆というのは深くて大きくて、私のとても大きな宝物になっていて、絆がそれぞれの個人の力にもつながっていると思います」と、声を弾ませた。

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