【独占】ソフィア・ゴッジャ:ピアノソナタのような、私のスキー

アルペンスキースピード系種目のスペシャリストで、平昌2018のダウンヒルオリンピックチャンピオンであるソフィア・ゴッジャが、Olympics.comの独占インタビューで、これからはじまるワールドカップシーズンと2022年北京オリンピックの目標などについて語った。

文: Michele Weiss
写真: 2021 Getty Images

アルペンスキーダウンヒル(滑降)オリンピック金メダリストのソフィア・ゴッジャは、12月3~4日にカナダのレイク・ルイーズで開催されるワールドカップシーズン開幕戦となる最初の2大会に向けて、準備を進めている。

イタリア・ベルガモ出身の29歳のゴッジャは、2020/2021シーズンのダウンヒルで4勝を挙げ、自身2度目のワールドカップ総合優勝を果たした。32回の表彰台と11回の優勝実績は、ワールドカップ史上最も成功したイタリア人ダウンヒルスキーヤーであるイゾルデ・コストナーが打ち立てた、51回の表彰台と15回の優勝の記録に迫る勢いだ。

まもなく開幕を迎えるワールドカップ新シーズンは、ゴッジャにとって2022年北京冬季オリンピックのダウンヒルでふたつ目の金メダル獲得を目指すための最後の重要なステップとなる。まずは、彼女のお気に入りの会場であるコルティナ、これまでに3回の優勝を果たしているクラン=モンタナ、そしてガルミッシュのカンダハーなど、ヨーロッパの名門ゲレンデで開催されるワールドカップで勝利を勝ち取り、勢いをつけたいところだ。

今回はそんな彼女がOlympics.comの独占インタビューに応じ、オリンピックシーズンの目標などについて語った。以下、一部を編集・翻訳してお届けする。

最高レベルに到達するための、強いチーム力

Olympics.com(以下、OC):マルタ・バシーノ、フェデリカ・ブリニョネと並び、あなたは史上最強のイタリア女子チームの代表です。自分が強豪チームの一員であることをどう思いますか?

ソフィア・ゴッジャ(以下、SG):こうして今私が勝てるスキーヤーになれたのは、彼女たちのおかげです。私たちは個々に全く違うものを持ちながら、お互いを高め合える関係で、とても強いチームだと思っています。マルタは私より4歳年下ですが、2016年一緒にワールドカップにデビューしました。また、当時スキー板を修理してくれたスキーマンも同じだったこともあり、私たちは特別な絆を感じています。フェデリカはすでに数シーズンのワールドカップを経験していて、ほとんどベテランの域に達していました。

ソフィア・ゴッジャ(中央):イタリア女子がFISスキーワールドカップで表彰台に

OC:フェデリカ・ブリニョネもあなたの成長を支えてくれた存在でしたか?

SG:チームメイトとしてふたりには感謝していますが、特にフェデリカにはとても感謝しています。彼女は私に多くのものを与えてくれました。これが、私が持っている内にある何かを引き出そうとする力をはじめとする、今の私「ソフィア・ゴッジャ」を作ったと言えます。

OC:最近、自分のことを「エレキギター」のようで、バシーノは「バイオリン」のようだと話していましたが、もしブリニョネを楽器で例えるならば?

SG:彼女を例えるならば、フルートかもしれません。フェデリカは、一定の連続性を持って滑る選手だからです。フルートは、高音で音域は離れているけれど、全てに調和した一体感を生み出しますよね。

OC:チームメイトから盗みたいスキルはありますか?

SG:マルタの重心の取り方を盗みたいですね。彼女は常に完璧な重心でスキーに乗ることができるんです。フェデリカからは、ゲレンデでの足さばきの良さを手に入れたいです。彼女のような選手は他にいないと思います。まさに、"勇敢で大胆"。

OC:今季のワールドカップは、スピードのスペシャリストに有利な新フォーマットが採用されていますが、クリスタルグローブの総合優勝を狙っていますか?

SG:総合優勝については少ししか考えていませんが、一歩一歩着実に前進していきたいと思っています。夢は大きくてもいい。お金がかかることではないし。ただ、家を建てたければ、たくさんのレンガを積み重ねる必要がありますよね。大きな成果は最後に得られるものです。

OC:北京2022が間近に迫っていますね。ドイツのレジェンドであるカーチャ・ザイツィンガーが、オリンピックのダウンヒルで唯一2連覇を果たした選手であることを知っていますか?彼女の偉業に匹敵する記録を打ち立てられるチャンスについて、どう思いますか?

SG:ということは、私はふたり目のアスリートになれるかもしれないということですね。それは、挑戦してみなくては!

ソフィア・ゴッジャ(イタリア)

OC:昨年1月、ガルミッシュでの怪我の直後に、"Only the brave(勇敢な者だけ)"という新しいモットーを打ち出しました。その後、新しいものはありますか?

SG:はい。"Brave and Bold(勇敢で大胆) "です。私はこの「大胆」という英語がとても好きです。Eurosport UKは私のことを "最も勇敢で、最も大胆"と表現してくれました。とても光栄なことですが、私が本当に勇敢で大胆な人物かどうかは、これからを見てみるしかないですね。

“ピアノソナタのような、私のスキー”

OC:あなたが好きなワールドカップの会場はどこですか?

SG:好きな会場はコルティナ・ダンペッツォですが、オーストリアにあるフランツ・クラマーやカール・シュランツなど、偉大なダウンヒルスキーヤーの名を冠したゲレンデで勝って、自分のポテンシャルを発揮することが昔から好きです。

OC:ガルミッシュでシーズンを締めくくらなければならないことを、どう思いますか?

SG:確かに、私にとってガルミッシュは特別な会場で、もはや運命的なものを感じています。あのスロープには、多くの思い出があるだけでなく、2回の怪我も経験しました。1月にホームで行われた世界選手権の前に負ったあの時の怪我は、とても辛いものでした。でも結局、怪我をしたのはスロープのせいではなく、自分の中にある何かが無意識のうちにそうさせているんだと思います。それでもガルミッシュでの優勝は私の夢のひとつであり、それを目指すことはやめられません!

OC:あなたは読書家として知られていますが、今読んでいる本はありますか?

SG:そうなんですか?でも、昔は時間があればもっと読んでいましたね。2026年の冬季オリンピックをミラノ・コルティナが招致したとき、ローザンヌでミラノ市長のジョセッペ・サーラ氏からフィリップ・ロスの『アメリカンパストラル』をもらったんです。読み終えた後、精神科医のところに行かなければならないところでした(笑)

OC:あなたがスキーの話をするとき、音楽や芸術の比喩を使うことが多いことを気づいていますか?

SG:そうですね。比喩はその人が考えている概念をうまく表現するものだと思っています。ただ、よく考えてみると、私自身エレキギターのような感覚はあまりなくて…実際には、ピアノのような感覚ですね。

ソフィア・ゴッジャ(イタリア)スイス、クラン・モンタナ

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