FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップカタール2022は、いよいよ大会フィナーレを迎える。日本時間12月18日24:00KOで、フランス対アルゼンチンの決勝を実施。前回優勝の"レ・ブルー"こと、フランス代表は、2連覇という偉業を成し遂げることができるのか。
■最新のFIFAランキング
4位
※2022年10月6日付
■今大会のフランス代表
前回の2018年ロシア大会を優勝し、今大会で2連覇をかけて決勝に臨むがフランス代表だ。屈指の選手層、ここまでのパフォーマンスを観ると、簡単に2連覇を達成してしまいそうなほど、充実の大会を送っている。
大会初戦はともにグループを突破するオーストラリア代表相手に、4-1のゴールショー。アドリアン・ラビオ、エースで大会得点ランキングトップを走るキリアン・エムバペがゴールを決め、フランス歴代最多得点記録を更新したオリヴィエ・ジルーも2度ネットを揺らした。
続くデンマーク代表戦はエムバペの2ゴールで2-0。2連勝でグループステージ突破第1号となった。決勝トーナメントの戦いを見据え、チュニジア代表戦はターンオーバーを敢行。0-1と不覚を取ったが、主力選手を温存することに成功した。
休養充分で迎えた決勝トーナメント初戦はポーランド代表と対戦した。44分にジルーのゴールで先制すると、74分と90+1分にエムバペが2発。3-1の快勝で準々決勝進出を決めた。
準々決勝は優勝候補イングランド代表との一戦となった。前半にオーレアン・チュアメニが強烈なミドルシュート突き刺し、先制に成功。後半にPKから追い付かれたものの、アントワーヌ・グリーズマンのクロスをジルーが叩き込み、再度勝ち越した。これが決勝点となり、イングランドを2‐1で倒し準決勝に進んでいる。
そして、準決勝では、今大会のサプライズとも呼べるアフリカ勢初のベスト4進出を果たしたモロッコ代表との対戦。開始早々の前半5分にテオ・エルナンデスが先制ゴールを決めると、後半34分にはランダル・コロ・ムアニが2点目を追加。無失点にモロッコを封じ込め、フランスは堂々の2大会連続での決勝進出を決めた。
今大会トップタイとなる5得点をマークしているエムバペ、4得点のジルーが前線で躍動。さらにアタッカーにはウスマン・デンベレ、キングスレイ・コマンもそろえ、随一の破壊力を誇る。アントワーヌ・グリーズマン、チュアメニが攻守のバランスを取り、ラファエル・ヴァラン、ウーゴ・ロリスら守備陣も盤石。ただし、準決勝後には、体調不良の選手が続出したとの報道もあり、フランスの連覇へ黄色信号が灯っていたが、前日(17日)トレーニングでは24名が参加(2名不参加)しており、万難を排して最終決戦に向けて準備をしている。
「レ・ブルー」の運命や、いかに。
▼グループステージ
- 第1節:フランス 4-1 オーストラリア
- 第2節:フランス 2-1 デンマーク
- 第3節:フランス 0-1 チュニジア
▼決勝トーナメント
- ラウンド16:フランス 3-1 ポーランド
- 準々決勝:フランス 2-1 イングランド
- 準決勝:フランス 2−0 モロッコ